Flesh Wound/ROBERT PALMER
初めて大人の洋楽アーティストを好きになった曲。
洋楽を聴き始めた1986年。同じく洋楽をあまり知らない友達と一緒に初めてレンタルレコード屋さんに行った。
アルバムがたくさんならんでいて、どれを選べばいいのかよくわからなかったが、ベストヒットUSAで得た知識でピーター・ガブリエルの『So』を借りることにした。
もう一枚借りるとちょっとお得らしかったので、何かないか探した。棚を見ると、ロバート・パーマーというおじさんのにやけた顔写真のついたアルバムがあった。確かこの人もチャートにヒット曲があったっけと思ってそれも借りることにした。
聴いてみてびっくりしたが、ロバート・パーマーというおじさんのアルバムは非常にかっこよかった。一緒に借りたピーター・ガブリエルのアルバムを聴くのを返却期限直前まで忘れるほど夢中で聴いた。レコードをテープに録音し、歌詞カードをコピーして曲を聴きながら読みこんだ。中でも、「Flesh Wound」という曲はまだ子供だったわたしにはかっこよすぎてしびれた。
今でもこの曲をたまに聴くが、当時のことを思い出してあの頃はまだ洋楽について知らないことだらけだったなあとしみじみする。その後、他にもかっこいい曲には出会ったけどこの曲で初めて受けた衝撃は今でも覚えている。それまで聴いていた邦楽にはない大人のロックサウンドだった。わたしはこの曲でロバート・パーマーのファンになった。
『Riptide』(1985)収録。この曲はシングルカットはされていない。同じアルバムからの「Addicted to Love」の大ヒットは覚えている方もいらっしゃるだろう。2003年にロバート・パーマーは亡くなっているが、今でも大好きだ。彼の曲で好きな曲がたくさんあるので、今後また彼の名前は登場すると思う。