おやつを分けない人
友達のMちゃんは、人に自分のおやつをわけない。
わたしが自分のおやつを分けても、コーヒーをいれてあげても、一向に返す気がない。
でも、自分で買ったものを自分で全部消費するのは当然の権利。だから責められない。
そうすると、一方的におやつを分けたりコーヒーを入れてあげたりしているわたしは、いったい何なのだろうか。いつかMちゃんも「これどーぞ」と言っておやつを差し出してくれる日を夢見ているのかもしれない。
見えるものであれ見えないものであれ、人に分け与えられない人っているのだ。それがまだ頭で理解できてないから「いつか」なんて思ってしまう。でも「いつか」なんてないのだ。
わたしのやってるのは親切の強要なのかもしれない。そう思って一時Mちゃんにコーヒーを淹れるのをやめたときがある。でも、自分一人で飲むコーヒーはなんだか後ろめたい。
やめればいいものを、わたしは今日もMちゃんに自分のパンを差し出してしまった。「おいしい」っていうのをわかってもらえればいいかなと思ったのだ。Mちゃんは「おいしい」と言ってくれた。もちろんお返しはなし。
「おいしい」の共有。それがわたしのしたかったことなのかもしれない。
だからお返しがなくても自分のおやつやコーヒーを「おいしい」って言ってもらえればいいのだ。
こういう解決しようのない問題はどうすればいいのか。気の済むまでわたしがおやつをあげ続ければいいのだろうか? それともMちゃんを仲間はずれにして気を済ませればいいのか。
こんなことに気をもみたくはないが、なんかすっきりしないので書いてみた。共感した方はスキしてくれるとうれしいです♡