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LUMIX S9を使い込みました

お疲れ様です。うえうえです。
今回はLUMIX S9をレビューしたいと思います。
発売前に物議に物議を醸したカメラです。
そんなこのカメラを発売日に予約した僕がこれまで使ってきて結局どうなんだって話をしたいわけです。


Lマウントの小型カメラ

重さ約486gのフルサイズカメラがLUMIXから出ました。これだけでかなり価値があるのではないかと思います。
僕はLUMIX S5iiをメインに使っていますのでサブ機兼動画機として購入しました。
重さ486gということで気軽なお出かけとかにもちょうどいいですね。
これまでLUMIXのカメラにはエントリーモデルのフルサイズカメラが存在しなかったのでこれからカメラを始めたい方にいい選択肢になるのではないかと思います。
(新品20万円のカメラを初心者が買うかどうかはともかく)

外観

S9を一言でいえば小さくなったS5iiでしょう。
ほぼS5iiの機能が乗っています。
もちろん削ぎ落とされた部分もありますのでそれらが譲れない方は差額をだしてs5iiを買った方がいいかなと思います。
正直僕もS9じゃなくてS5iiかs5iixを買い足す方がよかったんですが既に持ってるカメラと同じものを買うのも面白くなかったのでS9を書いました。
では比較しましょう。

S9  486g
S5ii 740g


流石にだいぶ差があります。
S9はファインダー、グリップが削ぎ落とされ長方形になりました。
極限まで荷物を軽くしたい方はS9がいいのかな。

正直個人的にはグリップは小さくてもあった方がいい派です。実際smallrigのレザーのグリップを購入して装着して使ってます。

お洒落でしょ

自分だけかもしれないんですけど液晶はS9の方が明るく綺麗な気がするんですよね。嘘だったら申し訳ないです。

カメラ全体としてはプラスチッキーで安っぽいかなという印象です。ダイヤルもかなり感触が軽く勝手に設定が変更されてることもわりとあります。
一回カメラバッグから取り出したらモードダイヤルが取れて戦慄したことがあります。
すぐ元に戻せましたが仮にも20万円するカメラなんだからもうちょっと…っていう気持ちありますね。
S5iiのダイヤル周りは結構しっかりしてるので高評価です。

バッテリー

S5iiと同じBLK22です。
バッテリー共用はめちゃくちゃありがたいです。
機種ごとに予備バッテリー持ち運ぶのは面倒ですからね。上位機種用なのでバッテリー持ちもそこそこです。もうちょっと持ってくれるといいんだけどね。

SDカードスロット

1枚です。このクラスのカメラに文句を言うのは違いますができれば2枚が良かったです。
ウエディングとか撮るのにはやはり同時記録ができた方が安心です。
今まで問題が起きたことはないですが予防はするに限ります。
カードスロットがバッテリーと同じ底面にあるのは気に食わないです。
ジンバルに載せたときとか取り出しにくくてたまりません。サイズ的に仕方なかったんでしょうが…

AF

LUMIXで初めて像面位相差の乗ったS5iiのAFを引き継いでいます。S9の方がAF性能がいいという声も聞きますがあんまり体感できておりません。
ただよほど激しい動きをする被写体でない限り問題ないレベルではないかと思います。

ボタン関係

S5iiと比較して気になってるのがボタンが少ないことです。物理的に小さく軽くなっているわけなのでボタンが減るのは至極真っ当で仕方ないのですが、結構気になります。

LUMIXお得意の3連ボタンがありません。
また、後ダイヤルがないのでF値、シャッタースピード、ISO感度をそれぞれのダイヤルで1発で変更することはできません。

初期状態では十時ボタンの上方向にISOが振られており、一度↑ボタンを押してダイヤルを回すことでISOが変更可能です。
忙しく光量が変化する場面ではワンテンポ遅れるので気になります。何回かウエディングムービーの撮影で使いましたが割とイライラしました。
これに関してはS9をウエディングで使う自分が悪いです。

ジョイスティック不在

改めてジョイスティックのありがたさを学びました。S5iiではフォーカスポイントをジョイスティックを操作して変更することができるのですが、S9は液晶をタッチしないとフォーカスポイントを変更できません。
指紋がつくし、手で触ることで手ブレの原因になります。
ファインダーを覗きながらジョイスティックを動かすことが多い自分にとっては歯がゆいです。

メカシャッターレス

電子シャッターオンリーです。
これも発表当初かなり荒れてましたね。
電車とか早い被写体を撮る方は気になろうかと思います。僕はそのあたりは撮らないので気になってません。
ちなみにシャッター音は3種類選択肢がありまして、僕は③にしてます。
おしとやかな音が可愛らしくていいですよ。

コールドシュー

シュー部分に電子接点がなく、ストロボが使えません。S9を買う層がストロボを使うとは思えないので個人的にはいいと思いますが、これもかなり批判されてましたね。
僕はストロボ使う時はS5ii使うので無問題。

画質

このカメラRAWでも12bitまでしか撮れません。
個人的にはこれが1番致命的だと思ってます。
12bitと14bitって実際どれくらい違うんでしょうね。日中に撮った写真ではほぼ見分けがつかないとは思っています。
ただ、僕は星空とか夜景、花火をメインに撮りますので結構気になります。
星空をS9で撮って暗所を持ち上げると思ったより汚くなります。
S9をメインに使うことはありません。
あくまでS5iiのサブとして撮影しています。

Panasonic DC-S9
LUMIX S 35/F1.8
ISO 1600
35 mm
8.0 s
AIノイズ処理済み

上の写真は許容範囲かと思いますが、思い切った編集は躊躇します。

動画を撮るにはすごくいい

そんなS9動画を撮るにはすごくいい機種かと思います。旅行に行った時とか友達の結婚式の時にはS9に小さなレンズをつけてvlogを撮ったりしたんですがすごく使い勝手がよかったです。
S5iiと同じ動画機能がこの小さな筐体に乗ってるというのは素晴らしいです。
また、花火を撮る時は写真をS5ii、動画をS9で役割分担しています。
発売当初は連続録画可能時間が20分というクソ仕様だったんですが、アップデートで制限が取り払われ、熱停止するまでは無制限に撮ることができるようになりました。
いちいち録画時間を気にしながら撮影するのは大変ストレスでした。これからの花火大会では気にせず長回しできるので楽しみです。

S9の動画の切り出しです

安定の手ぶれ補正

何度も言いますがLUMIXの手ブレ補正はえぐいです。S9にもこの手ブレ補正は健在です。
このクラスのカメラだと手ブレ補正が抜かれていることが多いでですがLUMIXは絶対に手ブレ補正が必要だと考えたのでしょう。英断です。
映像見るで手ブレしてるっていうのは大変ストレスになります。(あえて手ブレさせる表現は除く)
エントリーカメラにこそ手ブレ補正は必要だと声を大にして言いたいです。

ハイブリッドズーム
クロップズーム

両機能とも現在はアップデートでS5iiにも搭載されました。
ハイブリッドズームは光学ズームとクロップズームを合わせてズーム倍率を高められる機能です。
これまではもっとズームしたい!という場面ではボタン操作でクロップしていましたが、ハイブリッドズームではズームリングを動かすことで擬似的に焦点距離を伸ばすことができます。
これ聞いたときは革命だと思いました。
広角端から望遠までスムーズにズームできるようになるのでウエディングでは最強の機能になると思ったんです。
ただこの機能、60pでは使えないんですね。
ウエディング撮影ではスローすることも考えて60pで撮影するので一切使えません。
よって捨て機能です。
S1Rの後継機では60pでもハイブリッドズーム使えるようにしてください。切実に。

使わないLUTボタン

LUMIXはリアルタイムLUTを推しています。
S9ではLUTボタンが個別で搭載され、フォトスタイルのようにLUTを1発で選択できるようになりました。
ただ僕はリアルタイムLUT自体使ってないのでFnボタンとしてありがたく使ってます。
手ブレ補正ブーストとか電子手ブレ補正とかを割り振ると便利だと思います。

まとめ

結構悪口を言いましたが割と満足はしています。
S5iiを持っている人がサブ機として導入するにはちょうどいいカメラではないかと思います。
新品では高いと思いますが中古でお求めやすくなってきたのでお得だと思います。
カメラをこれから始める方が買ってみて、使い込んでいく中でだんだんカメラのことがわかってきて不満点が多くなってきたら買い替えの時です。バッテリーが共用できるS5iiを買いましょう。

ただそんなS9ですが、S1Riiが発売されたら下取りの生贄になる予定です。価格に怯えています。
なるべく安く出してください。お願いします。
ていうかLUMIX自体存続しますよね?
売却されそうで震えています。

がんばれパナソニック!

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