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国士 楡周平
カレー専門店「イカリ屋」はフランチャイズ店と一致団結した経営で日本一のカレーチェーンに。
日本の問題点の1つ、人口減少による需要減を見越しアメリカ進出を決断。
一代で成功を収めた創業者の篠原と糟糠の妻というよき設定だが子供がいない。
己の残り時間から取り組むのが難しいと判断、海外進出を目指し新社長を外部招聘する。
新社長の相葉、株主優先、利益優先に舵を切る。
彼の真の目的は己のプロ経営者としてのキャリアアップ。
フランチャイジーや共に働く人の気持ちを無視した考え方、中長期的な視点を欠いた手法はしだいに周囲の反発を買うこととなっていく。
短期的に業績を上向かせるには起爆剤となるかもしれないプロ経営者。
大局を見渡し、企業の発展と共に働く人達の幸せを考え抜いた創業者。
人間味あふれる創業社長と外資系を渡り歩きキャリアを築いてきたプロ経営者の戦いは読み応え十分です。
楡周平さんの本は本当に面白く勉強になります。