夢を追いかける。 どこまでも追いかける。 自分の人生だ。 かけがえのない人生だ。 だから、クレイジーな夢を追いかける。 とことん追いかける。 人から愚弄されようと、白い目で見られようと、出る杭は打たれようと、自分のために、自分を貫き通す。 ぼくのこの考えは、いくつになっても変わらない。 夢の実現を目指して… ぼくは79歳のとき、新しい人生の目標を掲げた。 「3年で10倍の成長を目指す」という目標だ。(第1回記述済み) それから人生は一変した。 ぼくの青春が再び始まった
「迂回人生」は楽しい。 いつもゆったりと「大きな夢」を追いかけられるからだ。 夢が大きすぎると、ときには軌道を踏み外し「大けが」をする。 それでもひるまず前に進む。 また、大けがをする。 心も身体もずたずたになる。 それでも、立ち上がって前に進む。 ぼくの人生は「迂回人生」そのものだった。 これからも続く。 いつ頃からか… 迂回は「二点を結ぶ最短コース」だと考えるようになった。 ぼくは社会人になってから数えきれないほどの本(専門書)を読んできた。 専門分野を究
「いやぁ、おいしいお茶、めったに頂けないお茶を頂きました。やっぱり男ハンの点てたお茶は違いますなぁ」 ある茶会で、正客(主賓)を務めた70歳前後の女性からのお礼の言葉だった。品のある眼差しで、にっこり笑われた。穏やかな笑顔だった。 「有難うございます」と答えたものの、ぼくの心は不安だった。 この日の茶会は「千小庵(利休の女婿)」作の茶杓が使われた。 400年以上前につくられた逸品だ。代替品はない。しかも竹は経年劣化していく。何かのはずみで折れてしまったら取り返しのつかないこ
気が付けば83歳 穏やかな日々だ。 幸せを実感しながら過ごす毎日 歳を取ったと思う。 確かに体力は経年劣化、徐々に衰えていく。 友人と杯を重ねる機会も議論する機会も減った。 外出も減った。 たまにではあるが、友の訃報と言う悲しい知らせが届くようになった。 それでも毎日が楽しい。 でも、 楽しさは若い頃のような楽しさではない。 自分の思いをプロポーズするようなわくわくする楽しさではない。 むしろ、その逆だ。 例えば、思いもよらなかった斬新な発想やひらめきの降臨がある。