「これがオリジン、沼への始まり」最強初心者機 D300
こんばんは、綾鷹です。最近暖かくなってきていると思ったら今日1日この仕打ちですよ。まだまだ冬物のコートとヒートテック達は手放せそうにないですね。本当に私が何をしたというんや…。そんなことは置いておいて。
今日は自分のカメラ生活における最初の一眼カメラであるD300を紹介します。使用期間は1年半程度ですが、カメラに沼るためには十分の機材でした。D300は写真始めたての苦楽を共にした良い相棒でした。
そもそもD300って何者?
発売はかなり前
D300はNikonが2007年に発売した一眼レフカメラです。もう発売から17年も経つのか、時代の流れは怖いですねぇ。
Nikon初のフルサイズデジタル一眼レフカメラであるD3と共に発売され、APS-Cセンサー搭載機種ではフラグシップに位置していたカメラです。勝手な解釈ではありますがハイアマチュアの方々が購入する機種、プロカメラマンさんのサブ機と言った感じでしょうか?その頃の私は義務教育の年齢ですら無かったので詳しくは存じ上げませんが、当時を知っている方は教えて頂けると幸いです。
「(動体において)当時のCanon優勢の時代に一石を投じ、なんならNikonに時代を持っていった機種」と聞いたことがありますがAFポイント数、精度を考えるとあながち間違っていないように感じます。そんなカメラが今では中古で2万円前後で買える時代、ジダイノナガレハオソロシイネ。
主な仕様(一部抜粋)
上記リンクから詳細を見ることが可能ですのでここでは一部分だけ。
1230万画素
1/8000~30秒のシャッタスピード
バッテリーグリップなしで最大6コマ/秒の連射性能(バッテリーグリップありで最大8コマ/秒)
常用ISO感度:200~3200
51点のフォーカスポイント
CFカード
最新のミラーレスには(スペックで)劣ってしまいますが、それでも撮影ジャンルを絞り、人間の性能でカバーすればまだまだ使うことができるカメラです。
思うがままこのカメラについて書いてみる
このカメラは大学入学とほぼ同時に親戚から貰ったカメラです。カメラを始めた人の3割くらいは同じきっかけなのではなかろうか?
カメラを貰った当日に撮影した一枚。最初はカメラを持って写真を撮ることが楽しくて色々なものに向けていた気がする。レンズは万能ズームで有名な18-200です。その後Sigmaの17-50やNikonの70-300を購入した結果出番が少なくなってしまいましたが、これ1本でなんでもできるというのは出かける時の持ち出しに対する負担が少なくて良かったかもしれないですね。
嗚呼、シャッター音、いとあはれなり。
このD300を語るにあたってシャッター音を語らずにはいられない(それで良いのか?)。
美しい、あまりにも官能的すぎる。正直これを超える官能的なシャッター音はDfとフラグシップ機以外では味わえないのではないだろうか?シャッターを切るということを五感全てを以て感じさせてくれる、それでいて上品さを感じさせる後味、乾いた音でキレが良いというべきなのだろうか。
D300のシャッター音ASMRがあればそれをおかずに白飯を食べることができると割と自信を持って言えるしそれくらいこのシャッター音に魅了されている。自分のシャッター音好きは間違いなくD300の影響である。なんならこの記事を書いているときも恋しくなって出して触っている。
背面のボタン等の多さは修行向け
現代のZシリーズも大概ボタンが多いですが、別ベクトルです。ボタンだけでなくレバー?をカチカチしたりダイヤルを動かしたりすることで設定するものがたくさんあります。AFモードやAFエリアの選択、測光方法の変更がレバーやダイヤルになっています。参考までにD850はAFエリアとAFモードの変更は左前にあるボタン、測光方法の変更は軍艦部でできます。
使い初めの頃は何がどういう意味かわからず、混乱していましたが解説動画や説明書を読み続けることにより徐々に理解することができました。今でも器用に使えるか&説明できるかは謎ですけどね!!!!!それでも今の自分を支えるための貴重な体験かつ知識になっています。
現代でも通用するAF
D300のAF性能は現代でも十分通用するのではないかと思っています。暗所のAFは確かに厳しいところはあります(ナナニッパや単焦点などの高性能レンズを使っていたら話は違うかもしれない)が、それ以外は困った記憶がほぼないです。
多分3Dトラッキングを使っていると思いますが、3年近く前ですので忘れました…。しかしながら、昼間の鉄道撮影には十分のAFスピードと精度を持っています。そしてAF範囲も広いので何気にありがたいです。APS-C一眼レフの良いところだと思います。しかし3年目の自分よ、絞るなとは言わんが絞っている写真多すぎないか…??シャッタースピードとISOが限界なんだが?そんな昔の話は置いておき、自分の撮り鉄という趣味を深めるには十二分以上の性能がありました。このカメラがいたから今も撮り鉄や動体撮影をしているんだろうなぁと常々思います。
高感度耐性は流石に難あり(尚解決手段多数)
個人的このカメラの1番の弱点(デジタルカメラ黎明期のカメラ全てに言えることだが)はISOの上限の低さとそれによる高感度の低さです。もうこればかりは仕方ないし、上手く付き合うしかないです。
上の写真が2021年、下の写真が2023年の写真です。JPEG撮って出しという言い訳をここでしておきます。センサーサイズもレンズも何もかも違うので比較になるかは不明ですが、最新基準では低めのISOでどうしてもディテールが崩れてしまいます。加えて常用感度の上限が低いため、廉価のズームレンズではSSを稼ぐことができません。逆に言えばF値の低い単焦点レンズや大三元、SigmaのSigmaの18−35や50-100などを使用すればある程度は解決できます。実際自分もそれに対応するべく大三元レンズや単焦点を買いました、良い思い出ですね。
夜間撮影におけるノイズやSSを稼ぐことができないことに対して悩んだ結果カメラ沼にハマることになるのですが、それはまた別のお話。
まとめ
散々このカメラについて語りましたがいかがだったでしょうか?自分は使用用途、撮影者の腕、戦略によってはまだまだ使っていけるカメラだと思っています。
さらに中古で2万で買えるということですので入門機にはもってこいだと思います。難点はバッテリーの予備が純正で買えないこととCFカード、シバき倒されている個体が多いことです。上2つは時代の流れということで仕方ないとして、中古で良い状態のバッテリーを探したり、(個人的には少し否定派ですが)互換バッテリーの購入、SDカードをCFに変換できるアレを買うなどして解決?はできそうです。最後に関しては運命の出会いを探してみてください。たまに綺麗な個体が潜んでいることがあります。
「カメラが欲しいけど安くで済ませたい。けど良いカメラが欲しい。」という欲張りさん、この機会に是非いかがでしょうか?
最後に
このブログを見て当時のNikonを懐かしむ人、D300を使ってた人は是非コメントして頂けると嬉しいです。当時を知る良い機会になりますのでよろしくお願いします。
次回(明日?)は綾鷹カメラ軍の一軍を張り続ける最強レンズのお話。
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