春の散歩と短歌#2
昨日の続きです。
夕方、川沿いを歩き始める時にしばらく考えました。
川を遡るか下っていくか?
今日は下っていくことにしました。
理由は夕日です。夕日に向かって歩くのではなく、夕日を背にして歩きたいなって、思ったのです。
目標をもって歩くのではなく、ふらふら道草のような散歩がしたかったのです。
春の風が気持ちよいです。
ジョギングをする人、桜が開花したか見に来ている家族連れや恋人たちがいます。
みんな汗をかいたり笑ったりしています。
私は一人です。
みんなを追い越しすれ違い、私は歩いていきます。
のんびり歩く私の前に私の影ありました。
茜色に照らされた道に、ヒョロリとした影が映し出されていました。
久しく自分の影なんて、ちゃんと見てなかった気がしましす。
私が歩くペースに合わせて、ゆらゆら歩いてくれる影がなんだか可愛く感じました。
ちょっと手を上げたら、影もちょっとだけ手を動かします。
私が生きているかぎり、影も生きているんだなあって、一人でにこにこしながら歩いていきました。
あっ。ごめんね。2人だね。
夕焼けを背にして歩く春の土手
影は道連れ 手を振れ踊れ