赤蜻蛉
赤蜻蛉が夕暮れに酔っ払う
砂金のようなお日様の光が
ふと母の二の腕のようにふっくらと見えて
私は息をちょっと吸い込みました
凝り固まった胸が内側から温まった感じかして今度は大きく息を吸い込みました
そのとき目の前の帰り道がどこまでも近くどこまでも遠くなって
私は赤蜻蛉になりました
赤蜻蛉が夕暮れに酔っ払う
砂金のようなお日様の光が
ふと母の二の腕のようにふっくらと見えて
私は息をちょっと吸い込みました
凝り固まった胸が内側から温まった感じかして今度は大きく息を吸い込みました
そのとき目の前の帰り道がどこまでも近くどこまでも遠くなって
私は赤蜻蛉になりました