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004 年金基金GPIFの運用
ここでは、GPIFについてざっくり説明します。
1 GPIFとは
GPIFは年金積立金管理運用独立行政法人の略で国民から集めた年金が約20年前に約100兆円余っていて将来高齢化社会になることを見越して運用し続けています。そして現在倍の約219兆円まで運用実績を上げています。
2 運用目標
GPIFには運用目標が厚生労働大臣から与えられています。
運用目標は年利1.7%(ただし賃金上昇率を引く)
(賃金上昇率が1%なら2.7%
2%なら3.7%)
年金の原資となる基金であるためより安全な資産運用に努めるため、目標は低く設定されています。
3 基本ポートフォリオ
2023年度2四半期のポートフォリオは以下のとおりです
![](https://assets.st-note.com/img/1700247813183-c6BkS56liZ.jpg?width=1200)
国内株式、国内債券、外国株式、外国債券が25%ずつに分配されたポートフォリオとなっております。ポートフォリオは過去何度か変更がなされ当初は国内債券60%と無リスク資産が半分以上を占めていたのが次第にリスク資産の割合を増やして現在に至っています。
4 累積収益額
累積収益額について見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1700394021407-evZJChZApP.jpg?width=1200)
2001年度から現在まで収益率は年率計算すると3.91%、収益額は+126兆6,826億円です。厚生労働大臣からの運用目標は1.7%であるため目標以上の成果がでています。(目標から乖離していると指摘もあるようですが。)
5 まとめ
GPIFは日本国民の年金基金を安定的に運用することにおいては成果を出しているといえます。この運用を個人で行うには運用目標等が低いためアレンジが必要となりそうです。