新しいものを否定しない
人生で決めていることのひとつに「新しいことを否定しない」というのがあります。
生きていると、今までになかった新しいデバイスや新しいブームに出会うことがあります。自分の知らないもの、今までの自分の価値観にないものだと、つい否定から入りがちになります。
その気持ちを一旦止めて、まずは受け入れるようにしています。
この考えは、過去にもそういう体験がたくさんあったからです。
子供の頃に、シャープペンシルが登場した時、学校では使用が禁止されました。シャープペンシルは子供だと安定して書けないからだそうです。でも、シャーペンの方が便利じゃないですか。鉛筆を何本も持ち歩くのは嵩張るし、削る作業も面倒だし。
今調べたら、今でも多くの小学校でシャーペンが禁止されているそうです。デメリットとメリットを比べて禁止を決めたのでしょうか。
特に、否定されがちなのは、デジタルデバイスです。
パソコンが登場したときは、オタクの象徴として嘲笑されたものです。だけど、今では多くの人が使っています。
携帯電話は、人と出会う機会が減る冷たいデバイスだという論調もありました。そんな批判をしていた人は、今でも携帯電話を使っていないのでしょうか。
iPhoneも誕生したときは、ボタンがなくて不自由だという意見が多く、ヒットしないと言われていました。
新しいデバイスに寛大なのは、僕がデジタル大好きな人間だからかもしれませんが。
今、槍玉に上がっているのは、AIですかね。AIが発達すると、人の仕事を奪うとか、人が考えなくなるとか、AI脅威論が叫ばれています。特に生成AIには批判が喧しいです。
もちろん、生成AIにも課題はあります。生成AIが結果を出力するために取り込んでいるソースの著作権の問題もあります。
だけど、生成AIにはもちろん便利なことも多々あり、人間が思いつかないようなアイディアを出してくれることもあります。
人間が生み出すアイディアの多くも、他人が過去に作ったコンテンツを吸収し参考にして出しているわけです。
課題があるからといって、無碍に否定してしまっては発展がありません。
問題ばかり見つめるのではなく、メリットとデメリットを勘案して、「新しいものを導入することでどうしたら良くなるのか」考えるようにしています。