商業デビューして1年経った小説家がわかったこと
本日10月5日は、初の商業出版である「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」が発売された日です。商業デビューしてから1年が経ったことになります。
この一年の間、さまざまなことがありました。一番大きい出来事は、商業出版二作目になる「夏のピルグリム」を出版できたことでしょう。
発売日に向けて、改稿を繰り返して、ようやく完成した本作品。すてきな装画と表紙を纏い、善い本になったと思います。発売後は、サイン本の作成や取材対応、ライブ配信も行いました。
商業デビューして1年でわかったことはいくつかあります。業界の現状と、その時代に出版することの大変さ、そして売ることの難しさなどです。
当たり前のことですが、デビューすることが目的ではなく、出版することが目的ではありません。多くの人が手に取ってくれて、良い話だと思ってもらえるのがゴールです。
そのために自分ができることは、精進して善い作品を書くことだけです。セルフ出版と違い、出版するレーベルの顧客が望むものを目指し、商業レベルに達する作品をつくる。それに尽きます。
これからの1年は現状がわかっているだけに、さらに厳しい試練が待っているかもしれません。それでも、デビューできない悶々とした時期を考えると、今は自分が目指した場所にいることを自覚して、さらに先へ進んでいきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
著者初の単行本形式の小説「夏のピルグリム」がポプラ社より発売中です。「ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作です。よろしかったら書店で手に取ってみてください。善い物語です!