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ペンネームに半分後悔している

なにやらペンネームが話題ですが、僕のペンネームは「高山 環」です。「たかやま かん」と読みます。このペンネームは、中学のときに考えて、ずっとそのまま使っています。長い付き合いです。

中学の頃に考えたので、どうしてこのペンネームをつけたのか成り立ちをよく覚えていないのですが、いくつかの意味を付与してつけた気がします。

ひとつは「富士山」。当時、なぜか富士山がすっごく好きで、晴れた日に富士山が見えるとテンションが上がりました。富士山を登るのも良いですが、登ってしまうと富士山が見られないので、大好きな富士山が見られる場所という意味で、「高山 環」(富士山の周り)という名前をつけました。

「高山」には、誰も到達できていないようなもの凄い前人未到の小説という意味もありました。そこを目指して小説を書いていきたいと、麓から一歩ずつ登っていくという意味を込めて「高山 環」にしました。

三つ目の意味は、その頃から好きだった「スティーヴン・キング」の「王」をペンネームに入れたいと思って、「おうへん」の漢字を使おうとあれこれ探したのを覚えています。
このアイディアは王貞治さんのパクリです。王さんは娘の名前に「おうへん」の漢字をつけました。
最初に見つかった漢字は「玲」。「高山 玲」だと、ちょっとカッコ良すぎるかなと思い、前述の意味も考えて「環」にしました。

あとは、イニシャルとか、外国人でも呼びやすい名(KAN)にしようとか、口が大きく開く母音のAが多い名前にしようかと、まあ、色々な意味を込めて考えました。
The 中学生って感じですよね。

あれからずっと使い続けているので、自分の名前みたいに慣れてきました。
でも、今でも、ちょっと後悔しているのは、読みにくいことです。中学生の僕は知りませんでしたが、名前で「環」だと、読みは「たまき」で女性名で使われることが多いです。
あと、名が一文字だと続けて書くと「高山環」になります。検索すると、「高山環境」という語句や中国語にある「高山環」がヒットしたりします。
まあ、これも中学生の僕には考えもつかないデメリットですが。

新人小説家はデビューするときに、編集者のアドバイスでペンネームを変更することも多いのですが、今のところ誰からも「ペンネームを変えたほうがいいよ」と言われたことはないので、そのまま使っています。
きっと一生この名前と付き合っていくんだろうな。

初めての商業出版です。よろしかったら。



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