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速読は悪いことなのか?

今年はかなり本を読みました。商業デビューが決まって、今後の参考にするために最近売れている小説や気になる本を集中的に読んだ一年でした。

たくさんの本を読もうとすると、どうしても速読になってしまいがちになります。文字を読む目が泳いでしまい、きっちり文字が埋まっている行を読み飛ばしそうになります。
自分の本を飛ばして読まれたらちょっと悲しいので、文字を丁寧に追うように努めるようにしています。

そう考える一方で、速読は本当に悪いことなのかと考えてしまう。速読が悪だというのは、本を崇高なものと捉えすぎているからかもしれません。もちろん、多くの人の手によって作られた本へのリスペクトは大事ですし、本を粗雑に扱うことにはとても躊躇します。例えば、本を開いたまま机に置くことはできないんですよね。

でも、そう思いすぎるのも良くないのかなとも最近は思います。本をリスペクトしすぎることが、本をとっつきづらいものにしている気もします。
商業デビューして喜んでくれた人がたくさんいましたが、小説を読むのは久しぶりという人が多くいました。
スマホ全盛のご時世、物理的な本を買って持ち歩くことをハードルが高い行為と考えている人がいます。
本に書いてあることは一言一句すべて読んで、消費した時間に見合うものを得ようと必死で本を消化しようとしている人も多いと思います。

本を読むということはもっと自由で、好きな箇所だけ読んだり、忙しかったら飛ばして読んだりするぐらい気楽に接しても良いような気がします。
人との触れ合いもそうですが、あまり格式張っているととっつきづらいですよね。

もっと気楽に読書する習慣が広まれば、本に触れる人がもっと増えると思います。

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