見出し画像

小説を書き始める前に決めておくこと

小説を書き始める前に決めておくことはありますか?
僕は、「ファンタジーか否か」です。正確に言えば、「ファンタジー要素を含めるかどうか」ということになります。
テーマが定まり、ぼんやりとストーリーが思いついたときに、その話が現実世界に即した話なのか、タイムスリップや死神など現実にはない要素が登場するのかどうか決めます。

現実世界の話と決めたら、もう魔法も超能力も使えないわけです。どんなに話が詰まっても、この世にあるもので解決して進めないといけません。
逆にファンタジー要素を含めると決めたら、それがどんなもので、どういうメリットがあるのか細かく定めないといけません。非現実だからといって、なんでもありでは話が作れません。ピンチになったときに主人公が突然腕からビームを出したら読者は興醒めでしょう。
非現実要素を小説に出すなら、小さいことをひとつだけにしておくのが良いと思います。
ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」には死神が登場します。現実にはもちろん死神は存在しませんが、死神以外の部分は現実に即したリアリティを重視します。その方が、読者はその世界に没入できる気がします。
ファンタジー世界が舞台の小説なら、その世界の説明自体が小説の魅力になるから良いですが、一般小説で非現実要素がいくつもあると、全ての要素を読者に説明しなければなりません。

でも、ファンタジー要素がないだけで、多くの小説は非現実的な要素を含んでいます。現実世界では、密室の館もありませんし、犯人が不明の連続殺人もほぼ起きません。
まあ、小説はフィクションですし、ミステリーなどは一種の様式美みたいなものがありますしね。

いいなと思ったら応援しよう!