原稿を読んでもらうのは受験みたいなもの
7月18日刊行の新作「夏のピルグリム」のプルーフ(書店員様向けの見本みたいな冊子)に多くのの書店員さんが申し込んでいただいたようで、ありがとうございます(まだ、申し込めますので、お早めに、どうぞ)
プルーフの申し込みがはじまったのが先週なので、そろそろお手元に冊子が届いて、今週から読みはじめた方がいるはずです(きっと)。
ドキドキしますね。
「夏のピルグリム」は僕にとって2冊目の商業出版になります。
「ふたりの余命 余命一年の君と余命二年の僕」のときは、商業出版する前に元になった「ふたりの余命」をKindleで多くの人に読んでもらっていて、それなりの評価を得ていたので、ある程度どんな風に受け入れてもらえるか予想することができました。
ですが、「夏のピルグリム」は新人賞へ応募した作品なので、ネットのどこにも転がっていません。
読んだことがあるのは、著者である僕と版元の人などの関係者しかいません。
僕としては精魂込めて善い作品を作ったつもりですが、他の人がどのように評価するのかはとても気になります。
今読んでいただいている書店員の方々は、日頃から多くの小説を読んでいると思いますので、多くの作品と比較して「夏のピルグリム」を評価するでしょう。
受験した後、合否の結果を待っているような気分です。刊行が二次試験だとすると、プルーフは一次試験のようなものかもしれません。
プルーフで「合格」すれば、多くの書店に本が並ぶことになります。刊行で「合格」すれば、より多くの本が店頭に並ぶでしょうし、口コミが広まることになるでしょう。
もちろん、試験と違い、小説に点数をつけるのは難しいし、不合格を断じられることはないと思いますが。
長い時間をかけて作り上げたので、「夏のピルグリム」の内容には自信がありますし、僕にとってはかけがえのない物語ではありますが、他の人がどう感じるのか、どんなに風に読んでもらえるのかわからないところがあります。
「夏のピルグリム」を読まれたら、SNSなどでどんなことでも感想をアップしていただけると、幸いです。ドキドキが少しは休まりますので。
著者初の単行本形式の小説「夏のピルグリム」がポプラ社より7月18日に刊行されます。「ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作です。よろしかったら予約してください。善い物語です!