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小説を無料公開するのもありかも
昨日ご紹介したけんごさんの対談では、販促のために無料で小説を公開するのもありだという話も出ていました。
たしかにラノベの世界では、投稿サイトなら無料で読める作品が書籍化して販売されるのが一般的です。
いわゆる一般小説でも、短編集のまるまる一編を公開する手法も用いるようになってきました。長編小説でも、第一章など作品のかなりの部分を限定公開することも増えている印象です。
6編を集めた短編集なら20%を無料で提供することになります。サーティーワンのテイストスプーンがシングルの20%ぐらいあったら、そのフレーバーは食べなくてもいいかな、と思っちゃいませんかね。
でも、今はそういった無料サービスが多くの人を訴求するには効果的な時代になっています。一種のフリーミアムですね。
広告だけじゃなく、あらゆることが情報過多な現代では、作品の名前を知ってもらう、少しでも時間を使ってもらうことがとても重要になっています。商品の情報と長く接することで、その商品への愛着が湧き、購買に繋がるというのはマーケティングの常道です。
マーケティング用語でいえば、顧客とエンゲージメントを築く、ってことです。
もちろん、冒頭を読んでもらうことで、「わたしには合わない」と思われて購買に繋がらないこともあり得ます。
それでも、とにかく著者名とタイトルを知ってもらうことが、僕のような無名の新人小説家には特に大事です。
7月中旬刊行の「夏のピルグリム」は長編小説なので、短編のように一編を公開することはできませんが、このnoteでネタバレしない範囲で小説の内容をご紹介していきたいと思います。
しばらくお付き合いくださいませ。
著者初の単行本形式の小説「夏のピルグリム」がポプラ社より7月18日に刊行されます。「ポプラ社小説新人賞」奨励賞受賞作です。よろしかったら予約してください。善い物語です!