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ボルダリングとクライミングの違い
ボルダリングという言葉は最近多くの方が聞いたことがあると思います。
ただ、多くの方がクライミングという言葉との区別がついていないように感じます。
この記事の目的は、ボルダリングとクライミングを同じ意味として使ってしまっている方に、2つは全く別の意味ということを理解してもらうためのものです。
ここでは、ボルダリングとクライミングという言葉の違いを見ていくとともに、それ以外の種類も紹介していきます。
そもそもボルダリングとは
このボルダリングという言葉は、英語の「boulder」にingがついた形です。
「boulder」とは「大岩」と言った意味です。
大岩と言われたところで、想像が付きづらいかもしれません。
大きさで考えてみると、岩壁よりは小さく、自分の身長よりは大きな岩と考えてみてください。
もう一つ考え方として、その岩自体が独立しているということです。
独立した岩というのは、岩壁のように横に岩続きに広がっている岩ではなく、大小違いはあれど、岩それ自体が単体であるということです。
もちろん、独立していない岩もボルダリングとして登ることはよくあります。
日本人の我々は、「石ころ」という言葉に馴染みがあると思います。それの大きな岩バージョンで「岩ころ」と考えるといいかなと思います。
画質が悪くて申し訳ありませんが、下の画像のようなイメージです。
![](https://assets.st-note.com/img/1700720533003-gqUfwdudc6.jpg?width=1200)
ボルダリングの位置付け
結論から言いますと、ボルダリングとクライミングは別の意味を表します。
ボルダリングはクライミングという広い意味での競技の中の1つの種目になります。
例えば、水泳という広い意味での競技の中には、平泳やクロール、バタフライなどがありますね。さらに、陸上競技の中にも、100m走やハードル、走り幅跳びなどの細かい区分けの競技が存在します。
ここで、水泳という広い意味での競技がクライミングにあたり、その中の1競技としてボルダリングがあります。
ここではひとまず、ボルダリングとクライミングは違う意味であり、クライミングという広い意味での競技の中の1種目としてボルダリングがある、とだけ理解してもらえれば大丈夫です。
事項以降でクライミングの中のボルダリングの位置付けについて詳しくみていきます。
クライミングの分類
では、詳しく「クライミング」について見てみましょう。
クライミングとは「climb」という英語に、ingがついたものです。
「climb」は「登る」や「上がる」を意味しますよね。ですので、「climbing」だけだと、登る行為という広い意味を指します。
仮に、「クライミングをしている」と言ったところで、詳しい人からすると「どんな種類のクライミング?」とツッコまれるかと思います。
先の項目で一番大元となるクライミングという言葉を覚えました。では次のステップです。
クライミングでは、クライミング用のロープやカラビナと呼ばれる道具を使います。
この道具の使用方法によって以下の2つの種類に分かれます。
① フリークライミング
② エイドクライミング
① フリークライミングとは
ロープやカラビナ等の道具を「登っている途中で墜落した時、地面までの墜落を防ぎ、空中で安全に止まるための道具」として使用する場合は「フリークライミング」と呼ばれます。
②エイドクライミングとは
逆に、それらの道具を「登るために道具それ自体に体重をかけたり、手がかりにしたりするための道具」として使用する場合は「エイドクライミング」と呼ばれます。
フリークライミングの「free」は「〜なしで」という使い方をされています。
そして、エイドクライミングの「aid」は「援助、補助」という意味ですよね。
なので考え方とて、「aid climbing」=登るために補助を用いるクライミング、それに対して、「free climbing」=登るための補助を用いないクライミングとなります。
先にも説明しましたが、「free climbing」でもロープやその他道具が使われます。ただしこの道具はあくまでも「墜落時に地面までの墜落を防ぐためのもの」ですので、仮にフリークライミングとして挑んだ時に、このロープ等に自ら体重をかけて登ったとしても登れたことにはなりません。
さて、先に進みましょう。
「クライミング」の分類として、「フリークライミング」と「エイドクライミング」があることを理解しました。
ボルダリングはフリークライミングの分類になりますので、次項以降フリークライミングについてさらに掘り下げていきます。(エイドクライミングはここでは関係ないので今後出てきません)
フリークライミングの分類
さて、ここまで「クライミング」の中のフリークライミングとエイドクライミングの違いを見てきました。この項目ではフリークライミングの中の分類を見ていきます。
フリークライミングには大きく2つの種類があります。
①ルートクライミング
②ボルダリング
やっとここでボルダリングに辿り着きましたね。
では早速2つのスタイルの違いを見ていきましょう。
ポイントとなるのは「高さ」と「道具の有無」です。
既にボルダリングについての説明はしましたので、ここではルートクライミングとの違いに重点をおいて見ていきます。
①ルートクライミングとは
ルートクライミングとは安全確保のためのロープやカラビナ等の道具を使用して登るスタイルです。
わかりやすく言えば、ルートクライミングでは、「墜落した場合に命に関わるほどの高さ」を登ります。そのためのロープやカラビナですといった道具を使用して墜落を防ぎます。
あくまでもこれらの道具は安全確保のためのものですので、これらを登るための手がかりや足掛かりとしては使用しません。
②ボルダリングとは
ルートクライミングとの違いとして、ボルダリングは、「墜落したとしても、安全に着地できるほどの高さ」の岩を登ります。
つまり、墜落時はそのまま地面まで落ちていきますが、しっかりと着地をすれば命に関わりません。
ですので、ボルダリングではロープやカラビナは使用しません。
ただ、注意しなければいけないのは、しっかりとした着地技術を身につけなければ、ルートクライミング同様命に関わります。そこまで高くない高度(仮に5mとします)から落ちたとしても落ち方が悪かったりしたら大事故につながります。
さてここまで、ボルダリングがクライミングという種目の中の1種目であることについてみてきました。いかがでしたでしょうか。
簡単におさらいしますと、「クライミング」のうち、道具を墜落時の安全確保のために使うのが「フリークライミング」で、その中である程度低い岩をロープ等の道具を使わずに登るのが「ボルダリング」と呼ばれています。
つまり、以下のような分類わけとなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1700724792377-mwftEyUmIv.jpg)
ボルダリングのクライミングとしての分類はここまでとなります。
次項では、ルートクライミングの分類と、スピードクライミングについてみていきます。
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