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【自己紹介 part 2】哲学研究者がメキシコでお母さん先生はじめました

自己紹介part1では、私の軽い経歴をご紹介しました。
私は、中高生時代、勉強が大嫌いだったんです。
テスト勉強をしなさすぎて、高校の実力テストでは数学で2回、
0点を取ったこともあります!
勉強する意味が分からないので努力しない
➡成績が上がらない
➡勉強おもしろくない
➡努力しない
の無限ループの中にいました。
でも、そんな私でも、勉強がおもしろいと思えた時間もあった!

自己紹介part2では、このことを中心に、私が「先生」になるときに心掛けている3つのことをご紹介します。
この3ヶ条は、中高生のとき勉強がおもしいと思えた3つの時間にそれぞれ紐づいています。
これを知ってもらうことで、これからこのnoteで発信していく学習コンテンツがどういう人たちを対象にしているのか、ということをお伝え出来たらと思います。

★勉強がおもしろかった時間はこの3つ★
①高校2年生のときの日本史の授業
②浪人生のときに予備校で受けた英語の授業
③幼い頃から父親に聞かされた歴史の話

このそれぞれのエピソードは次回からの3回シリーズ【私が誰かに何かを教えるときに憑依させる3人の先生】で詳しく書いていくので、お楽しみに。

なので、ここでは、この3つの時間から私が何を学んだのか、ということをお伝えしたいと思います。
結論から言うと、
①➡ 教えている本人が、教えていることをおもしろいと思っていること
②➡ なぜ?を放置せず、論理的に説明すること
③➡ 無責任に入り口まで連れて行くこと
というのが、私の先生としての3ヶ条です。
①と②は皆さん想定内かもしれませんが、③は特に要説明ですよね!笑

めんどくさい生徒だった私
私は、本当にめんどくさい人間で、納得できないと動けないんです。
いわゆる素直に勉強に励めないタイプ。
「なんで?」がいつも頭にあって、それが解消されないと前にすすめない。
(ちなみに、娘は同じタイプ)
だから、数学の先生に「なんで分からない所をxとyにするんですか?」って質問して、「そうやって真面目に取り組まないから成績が上がらないんだ!」って怒られたりしてました。
私は大真面目に質問しただけなんですけど、先生は茶化してると思ったんでしょうね。そんな質問をする生徒はいなかったから。
だから、質問には答えてもらえませんでした。
それから、ずーーっと数学が苦手です…笑。
一言「デカルトっていう人がそう決めたからだよ」って、その時に言ってもらえてたら違ったでしょうね。

そんなこんなで、私は順調に勉強する意味が分からなくなっていきました。
だから、「つらい勉強を乗り越えることに意味がある」とか言われても全然ピンとこない。
「そもそもつらいことを勧めてくるな」って思ってた。
だって「まずいけど、食べてごらん?」って言われて食べる人います?
それに「乗り越える意味って具体的に何?」って本気で思ってたし、「いつか絶対に役に立つから!」とか、「曖昧すぎて励ましになってないわ」って、右から左に流してました。
大人からしたら、かわいくない子どもですよね。笑
でも、そんな「なんで勉強するの?」という私の疑問に真正面から答えてくれた大人もまたいませんでした。
この答えは、生涯の恩師である大学院の指導教官からいただくことになります。
そう、受験勉強が終わった後に!笑
このあたりのこともきっといつか書きます。

で、皆さんの周りにも私のようなお子さんはいませんか?
あるいは、自分もそうだったという同志は?
私が先生をする時はいつも、そんなめんどくさくてかわいくない当時の自分を基本的な想定学生にしています。
あの時の私が、食いついてくれそうな話し方、表情、トピックは?と、いつも考えています。


教員免許はないけれど、まずいものも一緒に味わいます

私は、大学や専門学校へ非常勤講師として教えに行っていましたが、教員免許は持っていません。
(勘違いしないでほしいのですが、モグリって意味じゃないですよ。大学以上の教育機関では、基本的に教員免許は必要ないんです。)
つまり「教える人」としての特殊訓練は受けたことがないということになります。
でもね、このかわいくない私自身を想定しながら、3人の先生を憑依させれば「哲学」なんていうみんな寝てしまいそうな講義でも、けっこうな人数の学生に届けることができたんです!
(全員とは言えませんが…笑)

私が心からおもしろいと思いつつ、素朴な疑問を大事にし、論理的に説明してみせ、ときおり無責任に投げかける。
誰かが「おいしい!これ大好き!」って言ってるものって気になりません?
私はどんなに素朴で些細な疑問でも、おもしろがって一緒に考えました。
というか、そういう素朴な疑問を論理的に考え抜くって、本当におもしろいんです!
私がおいしいと思うものを、他の誰かが「まずい!」と言ったっておもしろい。なんで私と違うんだろう?ってワクワクする!笑
いつか、じゃなく、考えている今が、もうおもしろい。
そういう時間を作るには、ある程度の「無責任さ」も重要だと感じています。
もちろん、この場合の「無責任さ」は、間違ったことを言っても構わないという意味ではありません。
「答えを言わない」「眉唾だよと言いつつ、様々な諸説も紹介する」「嘘にならないギリギリまで誇張する」という力の抜き方って感じかな。
つまり、相手に「えー、本当!?」と興味を持たせる感じ。
それで、入り口まで来てもらえたらこっちのもんです。
店頭販売と似てますね。笑

でも、私が勧めているのは、小手先の暗記術や点取りスキルではなく、本質的に理解する勉強です。
「知らなかったことを知る」って、それだけでおもしろいんですよ!

とはいえ、これが許されていたのは、相手が高校を卒業していたから。
このnoteが参考になればいいなと思っているのは、小中学生なので、やっぱりテストの点も上げたいですよね。
うちの子どもたちだって、テストの点を出さないとヤバイ。

なので、このnoteでは、意識的に【本質理解パート】【点取りトレーニングパート】に分けて、コンテンツを展開していきたいと思います。
でも、そのどちらのパートにも私は自分の3ヶ条は盛り込んで作っていますのでご安心ください。


勉強はおもしろい
学校の授業がおもしろくない、という昔の私のようなアンラッキーな状況にいる子たちの力になりたいというのが、私の率直な思いです。
それに、うちの子どもたち(特に娘)がまさにそうなんですよね。
なので、超個人的な家庭学習コンテンツが基礎にはなっていますが、学校の勉強がおもしろくないと言うお子さんにも振り向いてもらいたい!という思いで作っています。
だから、成績上位のお子さんのさらなる成績アップという目的には沿わないかも。
でも、そういう目的に合った場所はたくさんあるでしょう?
それに、私は是非、親子で楽しんでほしいと思ってるんです。
塾だと、親は一緒に授業が受けられませんよね?
でも、ここなら一緒にコンテンツが読めるし、動画も見れる!
このnoteが、大人の学び直しの場にもなれるなら、望外の喜びです!
今さら誰にも聞けなかったけど、源頼朝の仕事ってこういうことだったのか!とかね。

そう、私はここを「勉強に意味を見出せない」「学校の勉強がおもしろくない」という思いを抱いて立ち止まってしまった人たちの背中をさするような場にしたいんです。
背中は押しません。さするだけです。
きっと私の仕事は入り口までだから。
もっともっとおもしろい「学問」の世界の入り口までの案内人です。

勉強するのは、時に孤独でツライ作業です。
でも、だからって勉強そのものが、何かを知ることそのものがツライわけではありません。

このことだけでも体験してもられるようなnoteに、皆さんと一緒に育てていきたいと思います。


ということで、自己紹介は終わりです。
次回からは【私が誰かに何かを教えるときに憑依させる3人の先生】シリーズで、クセの強い先生たちの思い出話をご紹介していきますので、お楽しみに!

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