なぜ自己肯定感が低くなるの?
私は幼少期海外に住んでいたことがあるのですごく不思議なのだが、
小学3年生で日本に帰ってきた時に、明確に周りの目を気にするようになった。
覚えている限りでは
・姉からのおさがりのちょっと派手めな服を着た時に、なんか男の子がこしょこしょ話しているのが気になって、その服を一生着れなくなった
・運動音痴な私と体育のグループが一緒になった人が、残念そうな顔しているのを見て、ごめんねって言ってしまった
・隣の席になった男の子と話していたら、その子のことを好きな女の子から「あの子のこと好きなの?」って呼び出しをくらって、その日以来その男の子を避けるようになった
別にこしょこしょ話していたからといって自分が着たい服を着ていてよかったんだろうし、別に悪いことはしてないからごめんねって謝る必要もなかったんだろうし、自分が話したいと思う子と話せばよかったんだと思う。
でもその行動がとれなかったのは、
周りに合わせなきゃ!って気持ちが人一倍強かったから。
日本で日常を送っているのなら、私と同じ状況に陥ったことがある人は、一定数いると思う。
ずっと日本人の性格や特性のせいだと思ってたんだけど、
そういう日本人を生み出している社会の仕組みに原因があるのでは?と考えて、考えを整理してみた。
私が感じた、海外と日本の教育の違い
①受動的or能動的な授業
→日本の授業は、「1人1つの机を並べて」、「先生が前に立ち」、「生徒は黒板を向いて」、「黙々とノートを取る」
→それに比べて海外にいた時は、「複数人で同じ丸テーブルで」、「先生は見回りながら」、「生徒は他の生徒の方を向いて」、「議論する」
時間が圧倒的に長かった気がする。
この授業のスタイルが関係しているかは専門家じゃないからわからないけど、自分の行動を制限されている環境が自然と合ったからこそ、日本にいた時の方が「周りと合わせなきゃ」って思わせられた気がする。
②順位付け
→日本では、勉強なら校内順位が出たり、運動ならチームになってタイムを競わされたりされた。
→海外にいたころは、こういった記憶がほとんどない。(成績はSABCFでけられていたし点数も出ていたけど、比較されるようなことはなかった気がする)
私が思うには、競争する環境があると、
点数の善し悪しで人の善し悪しを判断するようになったり、
(→その結果、カースト制度が生まれていじめが起きやすくなったり、
点数が悪いから自分は悪い子だって自己肯定感が下がったり、)
点数を取ることが目標になってしまったり。
(→その結果自分が頑張っている意味を見失ったり、)
その結果、私のような、「周囲の目を気にする自己肯定感が低い目標がない子」が量産されるんじゃないかなと。
自己肯定感って高くあるべきなの?
意外と見落とされがちなこの問い。
前の私までは、別に自己肯定感低くてもよくない?って思ってた。
逆に低いほうが自分を高めようとがんばれるし、謙虚に見えるし。
でも今は、高い自分でいたいと思う。
なぜなら、私の自己肯定感の低さによって、自分の周りの空気もどよんとしてしまって、結果的に何か糸がぷつんと切れてしまったかのように自分ががんばれなくなってしまったから。
今の私の答えは
「自己肯定感は高くても低くてもいい。その時のなりたい自分によって、自分を変えればいい」
私は自己肯定感を高くもつメリットデメリットも、
低く持つメリットデメリットも両方感じたことがある。
それは自分の居る環境・なりたい自分によって、
自己肯定感を高く持つべきか低く持つべきか変わると思った。
具体的にいうと私の場合は、
・基礎を身につけることに徹底して1人でがんばりたい下っ端の時
→自己肯定感を低く持つ
ことで、その時の自分に安心しないで、自分を高められたし、周りからも謙虚な人だと思われて助けてくれる人が多かった
・難題をチームでがんばって乗り越えたい、1人でがんばっても報われないなと落ち込んでいる時
→自己肯定感を高く持つ
いくらがんばっても報われない状況が続いていたら、自分をどんどん責めてしまう。まずは自身さえあればエネルギーを失わずに済むから。
あとはやはり自分以外の人といる時は高いほうがいい雰囲気で頑張れた気がする。人と協働する時は1人の負のエネルギーにチームのエネルギーが吸い取られてしまうから。
どうやったら、「周囲の目を気にする自己肯定感が低い子」は生きやすくなる?
正直、私はまだ、自分が生きやすい生き方を見つけられていない。
けど、この20数年という短い時間の間でたくさん葛藤を繰り返してきたから、少しは伝えられることがあるはず。
でも1こ注意してほしいのは、
自分から何も変わらずに待っていたら、生きやすくはならないと思う。
だから、自己肯定感って高くないといけないんでしょ・・って思っている時は、この記事を読むことをおすすめしない。今は低いままで上手くいってるのなら、ありのままの自分でいていいと思うんだ。
ただ今自分の自己肯定感を高くしたい!って思っているならば、以下を実践して行動に移してほしい。
1.外の変化
①環境を変える
私の場合は
・私立の幼稚園~大学までの一貫校に小学校の時通っていたが、中学受験して公立の進学校に進んだ
・地元から離れた大学に進んだ
自己肯定感が低くなる原因から自分を話すことで、少しは生きやすくなったと思う。
②その環境の中で、自分にできることを見つける
私の場合は、
・研究分野の知識が足りなくて研究がすごく苦手だったが、自分が面白いと思えること・がんばれることに絞ってエネルギーを注ぎ、その他のことは一切位関わらないようにした
自分にできないことは拒否反応を示し、
最低卒業だけでもできるように、自分にできることだけに時間を注いで、
無駄なことにエネルギーが削がれないようにした。
でも絶対に自分がやってることは精一杯やり遂げた。
2.内の変化
③自分のコンプレックスを克服する
私の場合は、
・頬肉と大転子のでっぱりがコンプレックスで、毎日プチ筋トレやストレッチ、ちょっと食事の内容を気にする。
外見と内面は関係ないと思っていたけど、
不思議と外見に自信が持てると内面も変わっていった。
だから自分を追い込みすぎない程度に、外見を磨いていってる。
④他人ではなく、自分の過去と比べる
これはもうマインドの問題だから、私もなかなか実践できない時がある。
でも自分に自信をもって、目の前の課題に集中していると、これができている時がある。
これを知っておくだけでも心が軽くなると思う。
こんなに長く書きたいことがあるとは思わなかった。
でも私は結構この問題について誰よりも向き合ってきた自信があるから
少しでも同じ悩みを抱えている人に届けばいいなと思って書いてみた。
生きやすくなる人が1人でも増えますように。