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〜飯〜【南米周遊紀no.2】

 あんこと僕はお腹が空いていたので、家のすぐ近くにあるチェーン店に足を運んだ。やっぱりメニューを見てもポルトガル語で書かれていて、英語でのメニューはない。あんこに教えてもらったり、翻訳アプリを使いながら一つずつ時間かけて理解していく。結局、あんこおすすめのFrango á parmigiana を食べた。これがマジでうまい。

frango á parmegiana

frangoとはチキンのことでparmegianaはチーズの種類だ。写真に写っている右がそれ。加えて米とポテトまでついてくる。これで大体35R$ほど。ブラジルの通貨はR$(レアルと言って現在日本円で1レアル大体25円)だ。このボリュームで1,000円行かない。ご飯の物価は思っていたより高くなかった。米は日本米のようにしっとり弾力があるわけではなく、パサついててポロポロしている。食べにくいがこれはこれで美味しい。それにしてもご飯にポテトは炭水化物祭りすぎる、これがブラジルか。ボリュームがありすぎて、これだけで1日持つんじゃないかと思えるくらいだったがブラジル料理にハマるきっかけでもあった。あとからブラジルに長く住んでいるあんこに教えてもらったのだが、ブラジルの食生活は朝パンなどを食べて、昼にガッツリ、そして夜はビールやつまみだけというスタイルらしい。また、ボリュームがどの料理も大きいため食べきれなかったら持ち帰って夕食に使うのが主流みたいだ。この日は、移動の疲れもあったため、家に帰って体を休めることにした。
 次の日、時差ぼけも少しあっていつもより早く起きた僕は、Amazon kindleで「地球の歩き方ブラジル」を購入し、ブラジル周遊計画を立てた。滞在予定は90日。長い時間をこの国で過ごすつもりだ。今回僕がブラジルに長く滞在しようと決めたのには、3つの理由がある。1つ目は、ブラジルはビザを発行せずに90日間滞在できるということ。もっといえば、更新さえすれば180日間ビザを発行せずに滞在することが可能なのだ。世界を旅すればするほど日本のパスポートの素晴らしさを体感できる。
 2つ目は、ブラジルに来る前に3ヶ月間旅をしていた東南アジアで1つ1つの国に時間をかけることができなかったということだ。もちろん思い出はたくさんあるのだが、やはり広く浅くしかその国の文化や生き方を感じることができなかった。また、短期間での移動も多かったために、現地人との友達作りにはとても苦労した。
最後は、カーニバルを生で見たいということだ。ブラジルのカーニバルは世界的に有名で、僕のバケットリスト(死ぬまでにやりたい100のこと)の1つでもあった。開催時期は2月の中旬。今回を逃したらなかなか行く時期がないんじゃないか。絶対に生で見て現地で作った友達と飲んで踊って楽しみたいと思っていた僕はこの3つの理由からブラジルには長く滞在しようと決めていた。

当初の計画書

 いつものようにノートを広げ、ブラジルの地図を書いて大体の地理を確認していく。地球の歩き方を読みながら面白そうな都市をリストアップして自作の地図に記入してどんな感じで回っていこうか頭で想像していく。この時が本当に楽しいのだ。この先自分に何が待ってるのかワクワクが止まらない。気合いさえあれば安さを選んで全部バスで移動できそうだな、それにしてもブラジルでかいなってこの時は感じたが、約1ヶ月後にブラジルの広大さを身をもって経験することになる。僕はSão Pauloでワールドカップベスト8を見て、ベスト4をRio de Janeiroのビーチで観戦しようと考えた。そして海岸沿いをバスで移動しながら北東部まで進み、船でアマゾンがあるManausに乗り込もうと計画した。続く、、、

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たびんちゅ
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