飛行機雲超えてどこへいく か弱い幸せ束ねて あなたが目の前にいるうちは 死んでしまう事が恐ろしいのさ とっておきの癇癪と困惑 出来合いのニュースを速報へ 暴落銃弾 革命の表裏 朝食に一つも変わりはない 片方が割れてちぐはぐのカップ 新しいものを買いに行こう 来週の天気はずっと悪いと そんな会話が祈りだった 偶発を運命だっていう プロローグ立てて見世物にしよう そんな事ではない暮らしがいい 簡単な暮らしを思っていたい 飛行機雲越えてどこへいく 持て余すものの群を掻いて
太陽が終わった匂い 惑う 他人の対応 絡まる親指の形が合わなくて それさえ愛おしくて それさえ可笑しくって 掠れた声が合図で 春がやってくるの ねぇいつか戯れた顔で フィルム撮って解いた 思い出にすら未だ 恋をしている 恋をしている さよなら わたしのbaby 波の花ふと攫うだろう 何回も何回も願った甲斐はなく 後ろめたいと言って背中を向ける夜 わたしにとっては宝石みたいだったの 海面を走る電気は 何処へ行くのだろう 忘れてしまうだろうけど それも悪くはないかい
目が覚めてカーテンを開けて やってきた冬に染められた 夢であなたの声を聞いた もう聞く事のない声を聞いた 冷たくなった手を合わせて 高い声が名前を呼んだ 頭を撫でてね大丈夫と 夕飯の匂いを思い出して なみだは氷にして飾ろう 例え一夜で消えてしまっても あなたが好きなこの銀の街が 素敵な夜を踊れるように オーロラを待っていたら 忽ち春がきて溶けていく 雪に咲く朝の花 太陽はあなたを愛していた 喉を鳴らして眠れない夜に わたしは心を持て余す ベランダの夜空白い息を飲み 星
わたしは無理して生きているわ 張り付いた顔が無視をしてる フィルムの奥には食べかけのケーキ そう だれかの体温悶えている 特別値引きのご都合の 深夜軋んだ寝具の音で終わる 真意の問いかけが嫌になって 呼吸が途中で嫌になるの わたしはあなたといたくて 湿ったその夜明け 軽蔑だってしていたいのに 狂ってしまって終わってしまうなら もっと燦々と人間では散らかして生きていたい もっと平気にわめいていたい 教育の範疇 成長の行為 無難な回答は無邪気なふり 枕のグリッター問うことも
これは誰の犯罪か 名前なんてないから目を伏せた 朝になれば街灯が明るかった事すら忘れるわ 悪びれもなくキスをした 使い捨てのようなキスを どれだけ思ったとして あらすじは一行で終わるでしょう 工場街から捨てられる煙が ぼやける時間は一人きり その日其処にいただけの言い訳で はじまる弱い奇跡 愛情なんてここにない だから賢いおんなで居たかった 許されなくても構わない あなたの過ちにもなれない おやすみの次に言いたかった 言葉はおはようだけだった ドアを開けるその顔に 寂
夕飯は其処に置いてあるから 食べておいてね 食べておいてね 夕飯は其処に置いてあるから 他所のおんなと 捨てておいてね 公害言語のくちびるだって 気づかないふり 柄じゃないのに あなたが苦手な口ぶりの嘘が 上手くなるたび 楽になっていく 今日はいつもと違うの 頭が悪くて 嫌えもせずに あなたがいつでも埋めたがっていたものを わからないけれどわかりたいのに 其処にないものに気付きたいの わかりたいけれどわからないのよ わかりたいものを 見損なっていく 心臓鳴らして抱
これは決して悲しい話ではない 錆びる遊具が泳ぐ音 テレビの天気予報が当たって 洗濯を干せると喜ぶような 人間ではないわたしは少し あなたに似合わないと思った あなただけそれでいいのよ あなただけそれじゃ駄目かな わたしだけだっていいでしょ わたしだけでは駄目だな 例えば違った時間を 纏った世界があったら あなた選んでくれたかな わたしの覚えてる全てを 秋と似てる話し方に 頷く事がとても好きだったの タンスの中で古くなった安全は マフラーで隠している 散らかる机上で済ま