実母がきた
子供2人、3人で住んでいた頃。
実の両親と仲が良かった訳でもないのだが「妻が鬱になって実家に帰った」事は報告しておいた。
「次の日、都内で見たい個展があるから、ついでに」という理由で平日に母が訪ねてきた。
一泊して次の日の朝から都内に向かうと。
(ウチは神奈川、実家は静岡)
次の日の早朝。
俺がご飯作ってる間に、洗濯物干すのを手伝ってくれたり、作り置きの保存のきくオカズを作ってくれたりした。
俺が仕事から帰ってきたあたりに、個展を見終わったであろう母からメールが。
「そうそう、包丁切れ味悪くてダメダメね。洗濯竿も設置、高過ぎて使えない。」
…せっかく感謝してたのに一言多いわ。
たまたま来た日が「そろそろ研がなきゃ」というだけであって、包丁は定期的に研いでいる。洗濯竿だって、設置するにあたり当然妻と話し合って決めた高さだ。
まるで、俺の配慮が足りてないから妻が鬱になった、と言わんばかりの態度に平日なのに余計に疲れてしまった。
義両親も妻の鬱は俺のせいと言うような態度だし、やはり頼れるのは自分だけだと痛感した出来事だった。