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運動経験ほぼゼロから110キロを26時間で歩ききるまでの話。糸島三都110キロウォーキング2024 体験記 準備編

今まで運動らしい運動をやったことがない40代男が、思い立って長距離ウォークに参加した体験記です。

【きっかけ】

カラダの変化が気になり出す40代後半。今まで着てた服がどんどんサイズアウトし、健康診断の2次検査では脂肪がついた肝臓のエコー写真を見せられ、これは本気で何かを変えねばと痛感したのがきっかけで、やれそうな運動を考え出します。
学生時代は完全に文化系。チーム競技は苦手。費用や準備が必要なスポーツジムは長続きしたことがなく会費をお布施のように納金する結果に。ジョギングは3日以上続いたことがなく500m走れば息が上がる有様。そんな運動嫌いな私でしたが、唯一続けられそうだったのがウォーキング。自宅から最寄り駅まで1kmほどあるので、嫌でも歩かねばならず生活に組み込みやすく、歩けば気分も良くなる気がして無理なく続けられたのです。

【大会への申し込み】

せっかくウォーキングを始めるなら、目標があった方が良いなと思い、一番近所で開催されているウォーキング大会を探しました。
そして見つけたのが糸島三都110キロウォーキング大会。

28時間で糸島半島56kmのコースを2周する大会。同じコースを2周?しかもほぼコースは糸島の山の中?何が楽しいの?最初に浮かんだ疑問はいくつもありましたが、自宅から日常乗ってる電車で行けるので気軽に考えてしまいました。行くのが楽ということは帰るのも楽。周回コースであれば途中離脱も簡単だろうと思い申し込みました。端的に言うと、近所の大会ってことが選んだ理由です。
ただ、その時はこの大会がウォーキングイベントの中でも完歩率が低い過酷な大会で、長距離ウォークがフルマラソンより大変と言われる競技とは知らずに申し込んでしまったのです。

【練習】

大会までは3ヶ月ほどの期間がありました。
KindleやWebの100キロウォーキング体験談や記事を参考にしながら練習方法や準備物を揃えていきました。

10キロ×週3回
仕事帰りに地下鉄に乗るところを歩いて帰るようにしました。
まずは一駅分歩くことから始め、二駅歩き、三駅歩き、徐々に自宅まで歩けるようになりました。職場から自宅までちょうど10キロ弱。その日の気分に合わせて公園を一周を加えたり、道を変えて遠回りしたりして気分を変えて続けました。
この日々の練習は、日に日に日没が遅くなっていく季節の変化を感じながら気持ちよく歩くことができました。仕事で嫌なことがあっても音楽を聴きながらウォーキングすると気分転換になりました。家までの帰路なので習慣に組み込みやすかったです。

アプリはRUNNINGを利用

30キロ×2回
週末に、まとめて長距離を数回歩きました。
これは道具の精査とカラダの変化の確認のためです。初めて30キロ歩いた時は手持ちのリックサックに水筒や補給食を入れて歩きましたが、長時間歩いているうちに肩が痛くなることに気づき、ランニング用の軽量リックサックを購入しました。
2回目の30キロウォークは4月では珍しい夏日。日光対策で長袖シャツや首元を守る冷感グッズを買い足しました。また、眩しいとそれだけで体力が奪われるのでサングラスも準備することにしました。実際に歩いてみないとわからないことが多いので本番前に長距離練習しておいて良かったです。

その他
夜のウォーキングも試してみました。ヘッドライトをつけて歩いたり、ウインドブレーカーの防寒性を試したり。
他にも5本指ソックスもいくつか試しました。やはり自分にあったものがあるのでいくつか試し履きして本番に履くものを決定。
また長距離を歩いた後には足首が痛くなったので湿布とテーピングを自宅で練習してみました。学生時代は文化部でスポーツの経験がないのでネットで調べて試行錯誤しながら練習してみました。湿布は塗るタイプとスプレータイプも試しましたが、どちらもしっくり来ず、昔ながらの貼る湿布を持って行くことにしました。

【情報収集】

情報収集を完璧にして行動するよりも、やると決めてから徐々に調べていく性格。申し込んだ後に大会の口コミを調べ、ざっくり練習しながら、内容や準備を組み立てていきました。YouTubeの動画で糸島三都110キロウォーキングの体験記や下見動画があり、歩くイメージを持つのに役立ちました。(最初に情報収集していたら申し込んで無かったかも)
練習では最大で30キロまでしか歩かなかったので、その先で何が起きるのかは未知の世界。そこを体験するために歩くのだと思いつつ、当日を迎えます。当日の天候は初日は夏日、2日目は大雨。すでに過酷さと大荒れを予感させる状況です。

※当日編(1/2)に続く

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