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2019ネパールの旅#4|なんとか釣りができないか悪あがきした話 その2|Travelogue

次の日の朝早く、オレは自転車に乗っていた。中国製のマウンテンバイクだ。前の日から新しい宿に移っていて、その近くのレンタサイクルでそいつを借りた。

ボクの自転車の真後ろに乗りなよ

ペワ湖の北からまわりこんだところのChapakotっていう地域の村々をみてみよう、ついでに小川を攻めようぜ、っていうプランだった。雨が降り出す前にはポカラに帰ってくるショートトリップだ。

宝の地図

途中の村々はまさに田舎の村々で、雑貨店でチャイを飲んだり小学生風の兄弟と自転車を交換したりしながら進んだ。ある場所では、男女混合の子どものグループに一緒に泳ごうと誘われて少し水に浸かったりした(そういえば日曜だったのかな?)。

もちろんその場所でも竿を振ったし、他の何箇所かでも竿を振ったけど、なにも釣れやしない。小さなナマズの赤ちゃんは写真に撮ったけど、それは子どもたちが網ですくって見せてくれたものだ。

ナマズじゃないかも(-_-;)

この日はうららかな陽気の日で、自転車を漕いでいると暑くて、足を水に漬けての立ち込みが気持ちよかった。どの小川もそれなりにいい感じの水量で、場所によっては葦なんか生えていて、そりゃ大物はいないだろうけど、小型のサハールくらいはいてもよさそうな雰囲気はあった。

サラサラな水の流れ

だけどね・・・ 一尾でも釣れてくれたらよかったのにね・・・ 

まあいい。まあいいんです、気持ちよかったから。知らない田舎を自転車で気ままにめぐり、子どもたちとたわむれて癒やされましたわ。


ポカラの最終日前日、オレは再び湖の上にいた。どうだい、悪あがきだろ、スギちゃんだぜ。違うけど。

宿の界隈に別のレンタルカヤック屋があって、それがリバーカヤックタイプの短艇で、乗ったことないから乗りたくなったんだ。激流下りのやつより少し長めで、推進力はありそうだった。スタッフが乗り方を説明してくれたけど、あまり理解できていなかった。もう借りる前から心ここにあらずだったのだよ。

ところがダブルブレードパドルを漕ごうとすると、なんか勝手が違うんだ。すぐにクルクルと回転してしまう。

回って回って回って

なんとなく理由はわかった。こいつがリバーカヤックだからで、確認しなかったけど、たぶんキールがないんだ。つまり船底が平らなんだろう。映像で見るリバーカヤックは、流れに合わせてスラロームしながら下ったりしてるよね。船底が回転しやすい構造になっているからそれができるんだ。そう言えばさっきの人もターンがどうたらって言ってた気がする。ってそんなの気づくの遅いぞ! 

まあでもなんとなくコツがつかめて、あまり回転せずに直進できるようにはなってきた。あまり、だけどね。

湖の北からエントリーして、南岸までやってきた。風はゆるく、湖面はおだやかだ。岸辺に向けてまず小型のスプーンを1投する。すぐにあたりが出た! ・・・とはならなかった。

ルアーを変えてまた1投、場所を変えてまた1投、と時間は過ぎていく。薄曇りのせいかそれほど喉は乾かない。微風に押されてドリフトしながらの釣りだが、風でも回転するし、ルアーの巻き抵抗でも回転しているようだ。

1時間も投げ続けると飽きてきた。カヤックを湖の中央付近まで戻してみる。このへんは深いだろうから、スプーンかメタルジグかなにかの重くて底がとれるルアーをしゃくるように動かしてみたと思う。

そうなんだ、釣れてないから記憶にないんだよなあ。なんのドラマもないボウズ釣行記はそろそろお開きにしましょうか。おあとがよろしいようで。

釣れない日の夕暮れ

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