2024チェンマイの旅#2|沈没の地パーイで千円釣具を使い倒した話|Travelogue
今日は釣りの話を書くよ。
チェンマイの釣堀は事前にグーグルマップに保存するほど行く気満々だったのだけど、結局行かなかった。なぜって? クソ暑いから(笑)
いやね、まず手始めにエビ釣堀に行こうとしたんだよ。昼の1時くらいに宿の自転車を借りたんだ。最寄りの釣場のはずだったけど、思いのほか遠くて、おまけに交差点のない区間にあるもんだから、自転車担いで陸橋渡ったりしたんだよ。そうすると、もう汗だくなわけよ。
やっと着いて、いざビールを注文しようとしたら誰もいないの。厨房にいたスタッフに聞くと、開くのは16時からだと。あれっ、グーグル情報と違うじゃんと思ったけど、どうしようもないよね。
すごすご帰る道のりがまた暑くて、たまらず途中のカフェでコーヒーではなくビアLEOを頼んだりするわけだ。
これに懲りて、次の日予定していた釣堀訪問はキャンセル。木陰でも暑そうだしなと思って… バイクを借りれば行けたけど、まだ交通事情に暗かったのでそれはやめておいた。Grabは帰りにつかまえられるか不安があった。
そもそもなんでこんなに暑いのか疑問に思い、チェンマイの標高を調べてみると、310㍍って。そりゃ暑いわ。ぜんぜん避暑地の条件満たしてないね。
それで行こうか行くまいか迷ってたパーイに行くことにした。なんつっても標高550㍍だからね(あんまり変わらん😢)。
ググるとパーイにも釣堀はあった。しかも名前が「ピラニア・フィッシングパーク」っていうから、期待も高まるわな。24h¥420程度のレンタル原付バイクを転がしてはせ参じる。近いし、いい雰囲気だ。
そこで3時間半粘ったけど、結果釣れなかった。
釣り人はオレのほかに2組いて、地元客の一人だけが釣れまくっていたが、一見さんに甘くない釣堀だった。
しかし、ひとこと言わせてくれ。「ここにはピラニアいないだろ!」
最初、持ち主の妻らしき女性にこの池にいるのはどんな魚だと聞いたら、ピラニアのほかにあれやこれや現地名を言ってて、そのときは同定できないから聞き流してたんだけど、ふつう激しい魚食性のピラニアと一緒の池に入れないよね。終盤になってそれに気づき、飾られている釣果の写真をよく見ると、どうもパクーのようだ。
パクーは草食性だからルアーなんてほぼ食わないよ。確かに似てるけど、ただ歯形が違うはずなんだ。そう思って写真を凝視するけどわからない。
そこからは練り餌に切り替えたけど、食ってくれなかった。バナナもいいわよって彼女が勧めてくれた。あァ〜、こりゃパクーで確定だな。
次の日もバイクで観光がてら川や池を巡っていると、いい感じのため池があった。いや、いい感じの木陰があるため池があった。
そのときは釣具を置いてきてたんで、急ぎ宿に戻ってとんぼ返り。セブンイレブンで買った辛い貝の缶詰を餌にウキを浮かべると、すぐに魚がかかった。ヒレが赤いカスープ(ハンパラバルブ)だ。
幸先いいね、と思っていると、通りかかった車が停まって男が降りてきた。「ここは釣りは禁止だぜ」ってことだ。釣り人が他にいないのでそうなのかな〜と予感したけど、来るのちょっと早すぎない。せめて30分くらいは遊ばせてよ〜
この親父も気の毒に思ったのか、近くに¥100で釣りができる場所があるからそこ行けよ、とスマホで教えてくれようとするが、はっきりとはわからない。結局身振りで教えてくれた方向にバイクで向かうと、私有地だったが池があった。
「ここかな」って思って入っていくと、建築工事の作業人がいやここは釣堀と違うよとジェスチャーする。ああそうですかと引き下がろうとしていたところ、主がやってきて、英語で「釣りがしたいのか? トライしてもいいぜ」と言ってくれた。
聞くと、以前は釣堀もやってたらしく、まだキャットフィッシュやティラピアやパクーなんかは池にいるとのこと。ナイフフィッシュの写真も見せてくれた。出会いに感謝ってやつだね。
で、キャットフィッシュを一匹、餌で釣り上げた。ルアーもバナナも試したが、バイトはなかった。
その日は宿を移る日だったので、早めに帰らなければならず残念。オーナーはパーイの街なかで2軒のバーを経営しているらしく、夜に行くよと言って別れた。でも、年だからそのバーの名前を思い出せずに行けなかった。ごめんね(1軒だけならおぼえられたかもしれないのにな)。
番外編でアユタヤのことも書いておこう。
今回の旅はリタイア後のロングステイ人気が高いチェンマイか、それともカンチャナブリで水上家屋に投宿して小物釣りにいそしむかで迷って、チェンマイにした。でもあまりの暑さに、水上家屋ってきっと涼しいよねと妄想が膨らみ、帰りにアユタヤに寄り道することにしたんだ。ググると、アユタヤにフローティングハウスの宿があったからね。
着いてみると、その宿は空きがなく(AgodaやBooking.comには載ってなかった)、川べりの別のホテル(エアコン付きね)から近くの川に釣りに行くスタイルにした。餌は市場で小エビを買った。
わずかな木陰に隠れるように釣りを始めると、早々に釣れた。テッポウウオだった。こいつらは西表島以来だ。昔の仲間川はテッポウウオもよく釣れたのだよ。ルアーが着水すると同時にアタックしてくる様には興奮したなあ。
どうもここのテッポウウオは丸ウキに反応しているようだったから、ウキ下を長くとるのはやめて、小エビがウキの近くを泳ぐようにしたら連発した。サイズはちっちゃいけど、こういうときってなんだかうれしい。
暑いので昼寝して再開したが、小エビが煮えて白くなったためか、あまり釣れなかった。ただ、カスープ系の別の小魚が混じったのでよしとしよう。すぐに釣れるだろうと写真を撮らなかったことを後悔してるのさ。
今回のタックルは、竿とリールがセットで税抜¥1,000也のダイソー釣具だった。この前の台湾旅行の復路で、釣具の機内持ち込みがひっかかって別料金扱いになったからで(昔はそんなことなかったのに…)、タイでも同じことが起こったら、その場で廃棄できるようにという思惑からだった。だってPeachは追加の預け荷物が¥4,500にもなるんだから、¥1,000のほうが安上りでしょ。
ガイドが4つしかなくルアーは厳しいかなと思ったけど、問題なく飛んでくれた。ただ、リールはナイロンラインの巻き癖がついていてラインメンテに気を使った。
結果、ドンムアン空港の手荷物検査では何も言われず、タイって釣り人にやさしいねと思った。釣堀サービスの観光利用が多いことを、空港職員が知っているからなのかもしれない。
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