沖縄はいま県議選の真っ最中です(6/15現在)。
来月には都知事選があり、なんといっても米国の大統領選が11月に予定されています。終わった選挙も含めて、2024年は国際的に熱い熱い選挙の年=民主主義を謳歌する年ですね。
おっと、わたしの沖縄そば脳内データベースにも選挙絡みの記事がありましたよ。どれどれ
市政を市民の手へ
沖縄人民党は、米国の施政権下の頃にあった左翼政党で、現在の日本共産党沖縄県委員会の前身だと言われています。革新にせよ保守にせよ、選挙に勝つためには有権者に共感してもらわなければならないわけで、「清く貧しい」という勝てる候補者像を刷り込むのに、そば屋の息子というのは格好のアイコンだったんですね。
ところで、そば屋経営はそんなに儲からないものだったんですかね?
うどん50箱盗まる
当世風土記/ソバ食い人種 亀川正東 絵・山元恵一
前者は直接的にはそば屋とは関係ないですが、盗難・窃盗が起きやすい時代で、その対象は食料品も例外ではなかったと読み取れます。もしそばの麺が盗まれたら、原価率にしわ寄せがくるでしょう。
後者はそば屋が汚いという記事で、経営者はそれを客の嗜好だと詭弁しますが、実態はきれいにする余裕がないといったところでしょうか。設備投資の資金も清掃をする時間もなく、貧しく忙しくオペレーションに追い立てられている情景が目に浮かびます。
そば屋で働いても稼げないという風評が定着しているからなのか、労働者の確保に悩む記事もみられます。
ソバ屋、求人に悲鳴 店員になりてがいない
身につまされますね。
わたしの会社も求人への応募が激減しています。これは少子化の影響によるところ大ですが、この記事の1961年もまだ初期のベビーブーマー世代でさえ十分な労働年齢に達していない頃なので、売り手市場の状況はいまと似ていたのかもしれません。
でも、その結果こうなります。
沖縄残コック物語 浜比嘉宗輔
そうです。従業員の質、オペレーションの質が落ちるのです。
そしてこうなります。
那覇のソバ代上がる 材料の豚価上昇や求人難で
明確に、給料アップして雇用確保するために販売価格を上げます、という理屈になっていますね。消費者は納得するしかないですよ。
令和の値上げも一面で同じ理由だとわかってはいるんですが、懐が苦しいなあ。いっちょう政権交代でもしてみませんか?