津堅島の起源説話#2 安里門中|Field-note
安里門中の起源安里周頴
津堅島の安里門中で正統視されている始祖は、「安里周頴」なる人物です。
周頴は那覇市安里の生まれで、成人後は首里王府の役人として召しかかえられるにいたった。
しかし、彼のあまりの才能をねたんだ周囲の奸計により、失脚の憂き目にあった。
低俗な人間関係にうんざりした彼は田舎下りを計画し、その選定のため首里の高台に登った。
海風の彼方で遠く波間に見え隠れしている一介の小島――それが彼の目にとまった。
この津堅島に彼は安住の思いを託すのであった。
だが、支