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「動作表現類語辞典」から学ぶ キャラクターの動き・ニュアンスの広げ方

今回は「動作表現類語辞典」にあるテキストをアクション化する方法について解説する

名著なので是非お手元に



テキストをアクション化させるには



■会話文


①アクション動詞 を見つける


まず「アクション動詞」を見つける

アクション動詞とは、簡単に言えば他動詞である

他動詞とは、必ず動作の対象(人・モノ)を必要にする同士である
もっと簡単に言えば、「~を/~に」が必要な動詞である。


②テキストから人物が何を求めているか読み取る


例えば、

コーヒーをいかが?

人物が求めていること
「遠慮せず、もう少しここにいて欲しい」

俳優・創作者のための動作表現類語辞典

③人物が求めている物を表すのにふさわしい動詞を選ぶ

例えば、

人物が求めていることが
「遠慮せず、もう少しここにいて欲しい」なら、

・味方になる
・魅了する

味方になるなら、受け入れているニュアンス
魅了するなら、誘惑するニュアンス

を加えることができる

俳優・創作者のための動作表現類語辞典


■独白

①アクションを外に向けて表現する


簡単に言うと、独り言をキャラクターの関わる人物に言っている所を創造する。そして、あとは会話文と同じである。つまり

人物が何を求めているのかを読み取り、それを表すのにふさわしいアクション動詞を選ぶのだ。すると台詞にニュアンスがつく
①生か、死か、それが疑問だ。
②どちらが男らしい生き方か、じっと身を伏せ、不法な運命の……
③死は眠りにすぎぬーそれだけのことではないか。……

例:
①父に対するアクションの候補 「逆らう」
②叔父に対するアクション動詞 「挑む」
③オフィーリアに対するアクション動詞 「慰める」

俳優・創作者のための動作表現類語辞典



②アクションを内面で捉える

自分の

・低い次元の自己(ロウワーセルフ)
・高い次元の自己(ハイヤーセルフ)

に分け、大きく差をつける。

具体的には、

あたかも別人に語り掛けるようにして、

台詞とその目的を考えるのだ。



最後に


ポイントは、台詞から キャラクターの欲求を見つけ、それを表すアクション動詞を選び、演劇の練習をする。ということである。

そのためそもそもの台詞作りについては👇の記事を参考にしてみてください。

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