おもろい映画 ホーリー・トイレット
34分後に爆発するトイレで目覚めた男の運命を描く“バキュームスリラー”です。
みなさん。
ある日、突然仮設トイレに閉じ込められたらどうしますか。
仲間の陰謀で、頭部を負傷して意識を失った建築家フランクは、リゾートホテルの建設現場で横倒しになった仮設トイレのなかで目を覚まします。
とんでしまった記憶の断片を拾い集めて、今の状況を理解しようと努めます。
やっと気づいたことは
右手が鉄筋に貫かれていること。
34分後に爆破される解体現場にいること
スマホを便壺に落としたこと。
全ての状況が、最悪の極致。
絶体絶命、しかし建築家である知識をフルに生かして脱出を試みる。
転倒した仮設トイレが舞台として全編が進行していくストーリー展開、世界中のファンタスティック映画祭で注目を集めました。
スマートフォン、アタッシュケース、折りたたみ式定規などの小道具を駆使したサバイバル描写に加え、わずかの隙間からしか外をのぞくことしかできず、刻一刻と変化する外部の状況の変化もスリルを増幅させます。
この映画を鑑賞しながら、ピンと来たのは「安部公房」の小説「砂の女」でした。
この作品は、昭和37年刊行の長編小説です。
掻い摘んでストーリーをお話しすると、海岸で昆虫採集をしていた主人公が砂穴の住居に住んでいる女に捕らえられ、そこから脱出を試みる物語りです。※読売文学賞受賞
スリル。
ハードボイルド。
エロチック。
サディスティック。
いろいろな要素が詰め込まれた作品です。
ぜひ、ご覧あれ。
お付き合いいただきありがとうございました。
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