日本教育は最悪だ。ただし、、、
「民主主義は最悪の政治形態である。ただし、過去の他のすべての政治形態を除いては。」これはイギリスの元首相チャーチルによる議会での発言です。この発言には、民主主義の重要性と、その維持のための努力を促す意図がありました。彼は、民主主義が完璧ではないことを認めた上で、それでもなお市民の自由や権利を最も効果的に守る政治形態であると信じていたのです。この言葉は、しばしば引用され、民主主義の本質やその持つ課題について考える際の参考にされています。
最近日本の教育に関する本やメディア記事を読むようにしています。その中で目をひくものとして、日本の教育は遅れている、詰め込み教育が今なお残る、子どもたちに自主性がない等、マイナスのイメージで取り上げられることも多い気がします。
ただ、2022年のPISAの結果を見てみると、日本の結果は悪くありません。というよりむしろ良いです。
もちろん学力が高ければ良いわけではありません。不登校は30万人に届くと言われており、若年層の自殺率も高い状況をなんとかしなければなりません。ですが一時期教育業界で崇め奉られていたフィンランドは最近の教育の結果は芳しくありません。以下の動画は大変参考になりました。
日本の教育はいいイメージを持たれておらず、働き方改革やブラック校則など変えていかなければいけない問題は間違いなくあります。ただ履き違えてはいけないこととして、「変えてはいけない教育」や「日本教育の良いところ」も間違いなくあると確信しています。
フィンランド教育の子どもの自主性に委ねる教育やドイツの授業時数は少なくすることで子どもたちも大人も余裕をもちながら教育を行うことができるなど、とても素晴らしいとは感じます。ただしそれを100%真に受けて詰め込み教育は悪、勉強を長時間させることは良くない、知識のみに偏った教育だけではこれからの社会に対応できない。と考えすぎることも良くないのではないでしょうか。
日本の教育は最悪だ。ただし他の国の様々な教育形態を除いては。
日本の教育形態が悪いとは思いません。ただし現場レベルでの一番の問題として、地域や教員によって大きな質の差があることは間違いないと思います。教員採用試験の倍率を見てもわかるように、教員の質は高くなっているとは言えません。教員のブラックについて語ることや倍率を上げるためにどうこうするという話はもちろん大切ですが、一番大切なのは「現在教育を受けている子どもたちがいる」ということです。いろいろなことが言われる教育界ですが、私はシンプルに目の前の子どもたちに真摯に向き合い、成長できるよう伴走し、自分自身も成長し続けることに集中したいと思います。