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⑭あわや婚約破棄

毒親の定義?

ちなみに、自分の母親がいわゆる「毒親」に当てはまることに気付いたのは、この騒動の時でした。
齢30になるまで疑った事すらなかったのでした。

この結婚で母に散々振り回され、悩みに悩んで、これはさすがに異常だ、おかしいと思った時に、ふと「毒親の定義」について検索した。

なんとそこには、私の悩みがズバリ書いてあった。
ネグレクトや身体的虐待だけでなく、過干渉や心理的虐待も含まれるとあった。

えっ?

毒親という言葉を10年も前に知っていたのに。
親に悩む友達にアドバイスしたくらいなのに。
まさか自分がそうだったなんて。。

そして、色々検索したところ、「自己愛性パーソナリティ障害」というものに行き着いた。
自己愛を中心に周囲を振り回すその特徴は、正に母の姿そのものだった。

ショックだったけれど、同時に妙に納得した。
私が悩んでるのは当然のことだと、背中を押されている気持ちになった。

この「毒親」という言葉、最近はかなり一般的になったなと思います。

でも、世の中の反応は「甘えるな」「そのくらい自分もされてきた」「親のせいにするな」と批判を受けることも多い。

まともな家庭で育った人ほど
「親のことを悪く言ったらいけない」
「親は子供のことを思ってやっているんだから」
「そんな風に言ったら親がかわいそう」
「あとから感謝するようになる」
と言う。

この騒動の最中、飲み会で軽く愚痴ったりもした。
でもそんな風に私が悪く言われてしまう事が大半で。
余計に傷つくので、他人にはほとんど話して来なかった。
今回初めてがっつり公にしている。

フェイクも入れずにかなり赤裸々に綴っているのは、自分の記録のためでもあり、この根底に流れる異常さを少しでも感じてもらうためでもあります。
今まで会ったことのない人種は実際に出会わなければ想像もつかないものです。

毒親という言葉は、当事者のための言葉です。
再び立ち上がり自分の人生を生きていくための支えとなる言葉。

親のせいにするな、と言うけれど。
私は30年間親のせいにしてこなかった。
自分のせいだと思ってずっと自分を責めてきた。

一旦、全部親のせいにしてもいいじゃない?
ひとしきり親のせいにして、そこから自分の足で立ち上がればいい。


最近よく、「自分が毒親じゃないか?」と心配する親御さんのお悩み見かけるけど、心配しているうちは毒親じゃないから安心してほしいです。
本当の毒親は自分で気づかないし、指摘されたところで絶対認めないから・・

「これ、本人に読まれたらどうするの?」と夫に聞かれたけれど、最悪母はこれを読んでも自分のことだと気づかない可能性すらあると思ってる(笑)

「仲間発見!やっぱり私は間違ってなかった!」と、勢いづくかもしれない。
それか、自分のことだと気づいたとしても、「私はそんなことしてない!」と記憶の書き換えで反論してくると思う。
(書き換えっぷりは想像を軽く超えるよ)

「そんな思いさせてたなんて・・」とこれを読んで反省する母は全く想像できない。
謝ってくる母も想像できない。
だって人生でそんな姿見たことないからね。

でもね、そんな母も母なりの価値観で、私に愛情を必死に注いだんだと今は思っています。
お金、モノ、形に残るものが彼女の価値観。
私は形に残らない愛を重んじる価値観。
相性が悪かっただけなんですよ。


あわや婚約破棄

そしてこれは、私が親離れする事ができた超重要エピソード。
ついに彼の堪忍袋の緒が切れた(笑)

親への感謝を強要され育てられた私の心は、どれだけ振り回されてもまだまだ囚われていた。

こんなに親に喜んでもらえない結婚は間違ってるのではないか?
本当にこれでいいのか?
やはり妥協しないといけなかったのでは?
このまま家を出て結婚式なんてできるの?

そんな煮えきらない私に対して、ある日とうとう彼が激怒した。

「もうついていけない。
家族を捨ててでも自分と結婚できるのか?
捨てられないなら、もうこの結婚はなしにしよう」


?!

なんですとー?!😱


もう二度と会えなくてもいいくらいの覚悟しろと言う。
そして荷物をまとめて自分のところに来いと、、


そんなの、考えた事がなかった。
家族に二度と会えない??


親孝行しないといけないという思考で、結婚後も実家に行くと思い込んでいたけど・・

会わなくてもいいの?

え?
そんなのあり?

私は人生で一度もした事のない思考に混乱した。

即答できない私に、彼は呆れた。
「こんなに振り回されても親のほうが大事?」

そうは言っても、家族である。
嫌な思い出ばかりなわけでもない。



電話口でうんうん悩んで、改めて家族と彼を天秤にかけた。

そしてふと思う。

「この彼を失ってまで、つながっていたい家族??」
「私は義務感に縛られているだけじゃないの?」



頭の中で何かが音を立てて崩れた。
そしてようやく決意できた。


こんなことで彼を手放すわけにいかない!
私は家族を捨ててでも、自分の選んだ人と一緒に歩むと強く心に決めた。


結局、なにかの理由ですぐに家を出ることにはならなかったのだけど、
彼にこの選択を迫られなかったら、私は今でも親離れする事ができず実家に支配される人生だったと思う。

初めて、大きな決断において自分の気持ちを優先した。
(就職も涙を飲んで親に従った)


当時のことを主人に聞いたら、
「親にお伺いを立てないと決められないという状態が、本気で意味わからなかった」
とのこと(笑)

うん、私も今はそう思う😇


でも当時、母の機嫌を損ねることを考えるだけで、とてつもなく怖かったのだ。

怖いって言っても、うちの母は包丁持ち出すとか暴力ふるうとかはないんですよ。

だから命を奪われるわけではない。
それなのにめちゃくちゃ怖くて仕方なかった🙄

今思えば、気まぐれな母の基準を外れたらとことん自尊心を傷つけられコントロールされてきたのだから、当然といえば当然かもしれない。

そして「無条件に愛されたい」が叶わない現実を見るのが怖かったんだと思う。

自分のこと信じて欲しかった。
貴女なら大丈夫って言って欲しかった。
私が無条件の愛で得たかったものはこれだった。

たぶんもう、母から得られることはないと思う。

でも、私はそれを叶えてくれるパートナーを自分で手繰り寄せた。
(お見合いパーティで強引に番号書かせてマッチングした🤣この話需要あります?笑)

そして、家族よりも彼を選んだ。
さあ、いよいよその相手と結婚だ!

でも、引っ越しまでの実家での約1ヶ月はとても苦しい日々だった。

続く・・

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骨格から身体を整えるボディメイクのセラピストをしているYUKAです。

幼少期からの自分の身体への違和感や不調の歴史をnoteに綴っています。

この不調の歴史なくして、ただの会社員からボディメイクセラピストに転身する道は考えられません。

人一倍健康に憧れ続けた私だからこそ、骨格から身体を立て直す事の大切さを今実感しています。

普段はInstagramにて更新しています。

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