キックスタートでも経口アナボリックステロイドを使うな
どうも、ステラジオです。
経口剤否定派でも、「経口剤はキックならOK」とするユーザーが結構います。しかし私は違います。キックですら経口剤を使用しません。
多少容量が多くなっても、キックにはショートエステルを使うべきであり、初サイクルでも副作用チェックでもショートエステルを使うべきだと思います。
具体的なキック入りサイクル内容
基本的なサイクルはこのノートのサイクル通りです。
ここに加えて、同一のステロイドのショートエステル剤を使います。容量はメインサイクルと同じか、または少なくします。少なくするのは、ショートエステルはロングエステルと比べて1gあたりのアナボリックホルモン含有量が多いためです。
これらを混ぜて、小分けにして毎日注射します。
場合によってはメインサイクルのロングエステルと混ぜて打つのもアリです。
テストステロン・プロピオネート
トレンボロン・アセテート
ナンドロロン・フェニルプロピオネート
解説
ショートエステルはざっくり「早く効き、早く抜ける薬剤」です。おおよそ2,3日で効き始め、1週間程度で抜けます。(ドーピング検査に引っかからなくなる、という意味ではありません。)
対してロングエステル(テストE、トレンE、デカなど)は2週間程度で効き始め、4週間程度で抜けます。デカは特に長いです。
「効き始めまで待てない」「早く効かせて副作用を確認したい」という場合にショートエステルを使うことで、「無駄に2週間を過ごすことなくサイクルを始められる」というメリットがあります。
加えて、終わりの2週間にショートエステルのみを使うことで、「サイクル終了後すぐにPCTに入ることができる」というメリットもあります。
本題:なぜキックで経口剤を使うべきでないか
メリットが少なく、デメリットが多いためです。
メリットは
・注射剤の量を削減できる
程度です。これで注射ミスや用量過多による痛みなどを軽減できる…とされていますが、このメリットも恩恵は少なく、回避策が存在します。注射のミスはほとんどの場合、最初の段階でしか起こらないです。また、量が多くなったとしても注射部位と回数を多くすれば良いだけです。メリットらしいメリットは無いと言えます。
対するデメリットは以下の通りです。
・血中濃度が安定しない
・対応する経口剤が存在しない場合がある
・肝毒性がある
・ものによっては腎臓に負担が掛かる
ハッキリ言ってメリットに対してデメリットが余りにも大きいです。
経口剤はバルキングでもカッティングでも使えない
経口剤がカッティングに使えないのは有名な話です。経口剤は水分貯留作用が大きく出るため、大会を視野に入れたカッティングなどで使うことができません。痩せること自体が出来ても、水分を含んだべちゃっとした仕上がりになるためです。
また、経口剤は肝毒性が強いため、消化器系にダメージが大きく出ます。消化吸収がうまく行えなくなることはバルキングにおいて致命的です。ウルソを追加すればよい、と反論が聞こえてきますが、「ならなぜ注射剤にしないのか」という反論で終了です。
結局、バルキングでもカッティングでも使えないので、注射剤の下位互換でしかないのです。
注射が出来ないケースは少ない
経口剤を使えない主な理由として、
・注射が怖い
・家族の手前、注射を打てない
が挙げられます。
注射が怖い…これは数回注射を経験すれば慣れます。確かに初回は怖いですが、2回目からは痛くないことを知っていますし、3度目ならもう恐怖は無く、4度にもなれば「早く打ちたい」という気分になっています。痛くないこと、管理の楽さ、そして素晴らしい効果を知ってしまえばあとは自然と注射剤しか選ばなくなります。
家族がいて打つ場所がない…これも、
・ジムの個室更衣室
・外出先の比較的綺麗なトイレ
などで打てば問題ないです。というか自分の部屋や家族の外出中、就寝後などにトイレで打てば解決ですし、その際に消毒を行うはずですので衛生面も問題ありません。
上記の理由から、「結局注射から逃げる理由を探しているだけでは?」というのが私の感想です。