ごみを拾った
私の一日は早朝に貸切の海辺で一発、重たい空気を肺に入れて終わる、
人が見ている所でごみを拾う人が気に食わないのは私だけなのだろうか、
ごみを拾うという行為を、高感度アップの手法として使われているような気がしてしまう、だから嫌だ、「俺(私)は、誰も拾わないこの汚いごみを拾って、ごみ箱に捨ててやるんだぜ、どうだ、しかもこれをスマートにやっちゃうんだぜ、ちょっとは尊敬しろよ」と言われてるぐらい気に食わない(笑)、それがスマートであればあるほど、スカしている様な気がしてしまう、そして私は、「誰も見てないとこでも拾ってんのかよ」とか思ってしまう、
勿論全員がそうだとは思っていない、
なんか、文字にした事で自分の悪い部分が垣間見えた様な気がする笑
よく、ごみを拾うと運を拾うみたいな言い方をするが、そんなはずは無い、「だったらみんなやるわ」と言いたくなってしまう、まあ、これも私がひねくれているだけなのかもしれない、
綺麗にする事が目的なのであって、誰もやりたがらないごみ拾いを正当化する為だけの誘い文句のような気がしている、
なんでこんなことを思ったのか、それは帰り際に、おじいさんが1人でストレッチしているちょうど後ろに、お菓子のごみと吸い殻が落ちていた、私はごみ拾いに対して変な持論があるから、そのまま通り過ぎようとした、いや通り過ぎて5、6歩進んだ所で、この早起きして海に来て、今から海辺を歩こうとストレッチをしている、このおじいさんによく思われたところで、と思って引き返してごみを拾って帰った、ただそれだけの話だ、ちなみにおじいさんがちょうど見ていない絶妙なタイミングでそれは行った、
私はだいぶ変なムーブをかましていたし、もしかしたらあの人は見ていたのかもしれない、あの人が私のような変な持論を持っている人ならば、私は、「どうだ、ゴミを拾ってやったぜ」の人と思われただろう、
そんなことは気にすることも無いが、ごみを拾った去り際の顔、不覚にもめちゃくちゃスカしてしまった、
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