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日本の畜産業界の転換 加工型畜産から自給型畜産へ
この記事では、日本の畜産の現状についてご紹介いたします。
日本の畜産の現状について
日本の課題
生産コストに占める飼料費の割合で増大
→ 飼料の多くを輸入に頼る
飼料の多くを海外に依存
畜産の形態について
畜産には2つの種類があります
①加工型畜産
外国産の穀物など輸入飼料を購入して家畜に与え、肉や乳などの畜産物を作り出す経営
※日本では主流
②自給型畜産
畜産農家が自分たちで生産した牧草や穀物を飼料に家畜を育てる
※欧米では一般的
この2つのうち、どちらかに分けられる
*輸入飼料を多用し、規模拡大によって利益を追求する
*飼育頭数は増やさず、放牧・自給飼料でコストを抑えることで利益を追求
「飼料を海外に依存する日本の畜産」
〈日本の飼料穀物輸入の内訳〉
(2013年)
国別割合 アメリカ 33%
ブラジル 21%
アルゼンチン 19%
オーストラリア 8%
(2013年)
品目別割合 トウモロコシ 75%
コウリャン 10%
大麦 8%
小麦 6%
『日本の畜産の取り組み』
「地域資源の積極的活用と多様な畜産」
(廃棄) ワイン用ブドウの搾りかす→
エコフィード活用 ブランド化
「エコフィードとは」
リサイクル飼料「エコフィード」が中小の畜産農家を中心に広がりつつある。これはスーパーやコンビニ、食品工場で出た弁当やパンなどの食品廃棄物や調理残差などを利用した、食品循環資源利用資材である「エコフィード」は、「ecology(環境生態)」や「economy(節約)」の「eco(エコ)」と資料を意味する「feed(フィード)」を組み合わせた造語
課題:衛生の確保・栄養バランス
問題:変質・腐敗しやすい (集荷に手間がかかる) うまく調合しないと栄養成分に偏りが発生
昔ながらの農業の必要性
農業
耕畜一体型のシステム(元々)→耕作に家畜を利用
牛・馬(役割)
1.土を耕し荷物を運ぶ動力
2.対比は有機物が豊富
3.『肥料』重要な役割
→必要なくなる理由
・・石油を利用(動力機械・化学肥料)
・・安価な輸入飼料(穀物)
耕種農家・畜産→(分かれ) 利点:経営効率は上がる 反面 規模拡大により投資額が膨らみ、経営リスクが高める
専業農家
問題:耕種農家 畜産糞尿を有機肥料化する連携(自然発生的)