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自然派ワインって美味しい??

昨今、自然派ワインが勢力を伸ばしている。

都心へ行くとオシャレなワインバーで自然派ワイン専門店がチラホラある。
何店か自然派ワイン専門店へ飲みに行った事はあるが、結構若い人達で賑わっていて、価格も自然派はちょいとお高め。

普通のワインは苦手だけど自然派ワインは飲めるって人も結構いる。

今回は自然派ワインについての考えを語ってみる。
ちなみにビオワインと呼ばれる
ビオロジック、ビオディナミはちょいズレるので今回は日本の自然派ワインについてのみ。

ちなみに自分は自然派ワインはほぼ苦手です。

自然な写真です。


酵母が多く残ってる香りと、酸化臭が美味しさと直結しない。
自然派ワインだけの試飲会も最近多く開催されるので足を運んで飲んではみるが、ほぼ共通してこれらの味と香りがする。
たまに美味しいと思うのもあるけどね。

ボジョレヌーボーとかの新酒系も酵母香があるけど、平気。
シェリー酒にも酸化香あるけど平気。
酸化と酵母のダブルで来られると苦手なんかな?

とにかくブラインドで飲んでも『コレ自然派』ってすぐわかる独特の味わいがある。

前回少し触れたが
美味しさよりもプロモーションに特化している印象がある。
最近では日本にも自然派ワイン協会が2019年頃?に出来て、定義をしっかりしてきてるみたいだ。

自然派ワインは昨今流行のSDGs、サスティナブルと上手く調和してまず意識の高い人達にリーチ出来てる。
さらに自然派ってワードが自然に優しい、無農薬や有機栽培で体にも優しい印象を与える。

新興小規模ワイナリーが多く
葡萄に手間をかけて、もちろん手摘みで収穫。天然酵母で発酵も優しい。
ワイナリーのオーナーも地球のことを考えてますって感じのパンフレットを良く見ますね。

自然派ワインのプロモーションによく使われるのはここら辺だろう。

対して自然派をうたって無いワインは逆説的に大規模、工業化、農薬、酸化防止剤。の、印象を持っている人もいるだろう。
そういうワイナリーもあるだろう。
ボトル数百円でスーパーで売るようにする為には
仕方ない。
数百円でも美味しいワインは多いけどね。

だけどちょっと、待ってほしい。
自然派がプロモーションで使うような事は通常のワイナリーも行っている。
良いワインを作ろうとするワイナリーの殆どがやってるんじゃなかろうか?

手をかけて農薬を最低限に抑える。
化学肥料を使わない。
手摘みで収穫する。
サスティナブルに至っては既に長年の実績を持っている。
自然派ワインが全面に出てくる前からワイナリーはここら辺やってたし、ホームページ見ると説明されてたりする。

違いは自然派と謳うか否か。

完全に自然派ワインの基準も満たす製法をしていても自然派を名乗らないモノもある。

誰が始めたのかわからないし、意図的なのかは知らんが
プロモーション戦略としては非常に優秀。
時代の潮流にもうまく乗ったのだ。

しかし、やはり、自然派ワイン達は
美味しいですか?

ここからディスりますが個人の意見です。
せいぜい50種くらいの印象で語ります。

自然派は素人が何となくで作ったワインのような味が多い!
特に新興系。
酵母の残り具合とか、アルコール度数とか
テキトーにやってない?

法律で日本では禁止されているが
海外など家庭で趣味で作ってるワインとかは
自然派な味がする。

テキトーを本来の自然な味わいって事で誤魔化して無いかい?

今までのワイン作りで数千年積み上げて来たノウハウを無視して、出たとこ勝負して無いかい?

あの味わいを目指してるのかな?
天然酵母だから味わいが深くなるって
思ってる?
(酵母についての持論はそのうち別で)

酸化に耐えれる葡萄作ろうとしてます?

自然派ワインバーでソムリエさんに
『この〇〇みたいな味わいって?』
みたいに聞くと
『そーゆー作りしてるんですよー。』
って、そうなん?元々ワイン作ってたワイナリーが作る自然派はネガティブな味わいしないけど!
って思う。

ビールなどは色々なスタイルがあって
ラガーにはネガティブな香りが
ランビックにはポジティブとかある。

おい、ビールでそーゆーのあるなら
ワインにもあっても良いじゃん!
って意見が聞こえて来そうだが
そーじゃなくて

日本の自然派ワイン業界は
素人っぽい味わいを、まあ飲めるなって事で
後付けで理由づけしてるトコが多い。

ベルギービールのスタイルの一つ、ランビックは
空気中の自然酵母や乳酸菌により発酵して独特のフルーティで酸味のある味わいがあるが、酵母を作れない為に、ずっと同じ工房で作っている。
移転したら酵母が変わってしまうかもしれないからだ。

酸化防止剤の、亜硫酸塩についても大いに疑問がある。
化学添加剤で近代工業化による悪者のように自然派推しはいうが、亜硫酸塩は古代ローマ時代から樽の洗浄に使われてるし、ワインの中にも醸造中に副産物として発生する。伝統的なサスティナブルな工程である。

自然派は頭痛がしないから体に良いってのも
ちょっとまって!
亜硫酸塩アレルギーや喘息の方は別として
亜硫酸塩が直接頭痛を引き起こす事はない。

頭痛の原因があるとしたら
赤ワインや一部の白ワインに含まれるヒスタミンやチラミンによる血管拡張作用によると言われている。こちらは自然派にも入ってるでしょ?
亜硫酸塩はビタミンB1と結合して肝臓の働きを抑えるとも言われるので
肝臓の働きが弱まればアルコール分解が弱まり
それにより頭痛になる人もいるだろう。

自然派はアルコール度数とか低いのが多いから
結局アルコール量のせいな気もしてくるね。

これらの様々な理由をワイナリーやプロモーター、ソムリエが知らないはずがない。
なのに自然派ワインは体に優しいと謳うのは
どーなのか??

体に気を使う人は抗酸化作用とか気にするけど
亜硫酸塩無添加によりより酸化したワイン
アルコール度数の低さにも劣化の危険がある。
微生物が増えるの危険もあるかもしれない。

酵母を残して残糖もある為、狙ってない瓶内二次発酵による微発泡。アルコール度数も変わってくるかも。

ネガティブな味わいを感じてもそーゆー味なんですって言う人達。

もちろん美味しい自然派ワインもあるけど
自分が出会ったのは元々普通にワインを作っていたワイナリーばかり。

新興自然派ワイナリーはペラペラな味わいを平気な顔で勧めてくる。ライトボディとは違う薄っぺらい味。カベルネやらメルロー使ってるのに。

いまは時流に乗ったプロモーションで売れてるけど、自然派ワインの未来は明るく無いのでは?

寧ろ自然派がより跋扈すると高品質のワインが駆逐される可能性もある。『自然派』では無いからという理由なだけで。

ワイン業界も今の自然派を修正しないとヤバいんじゃ無いだろうか。

最後に個人的な普通のワインと自然派ワインの違いの印象を分かりやすく言うと

日本酒とドブロク

日本酒は好きだけどドブロクは苦手。

美味しいワインが飲みたくなってきたわ。



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