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「幸せになる勇気」


哲人 たとえば「わたしは悲観的な性格だ」と思い悩んでいる人がいたとしましょう。その言葉を「わたしは悲観的な世界観"を持っている」と言い換えてみる。問題は自分の性格ではなく、自分の持っている世界観なのだと考える。性格という言葉には、変えられないものだというニュアンスがあるかもしれません。しかし、世界観であれば変容させていくことも可能でしょう。

「嫌われる勇気」
岸見一郎・古賀史建

「こういう性格だから
 ああいう性格だから」変わらない、
というのは自他ともになぜか根強いですね。

「性格のせい」にしておけば、
「しゃあないなあ」とゆるされたり、
自分をゆるせるからなのかな。

「世界観」というとどこか大仰だけど、
人格とか性格とか、規格とか「格」は、
気高い感じがして変わらなさそうな一方で、
「観」は、
価値観、人生観など、「観る目」なので、
変えられそうな気がしてくる。

置き換えるだけっていい。

哲人 もちろん、意識的に「こんなわたし」を選んだわけではないでしょう。最初の選択は無意識だったかもしれません。しかも、その選択にあたっては、あなたが再三おっしゃるような外的要因、すなわち人種や国籍、文化、また家庭環境といったものも大いに影響しています。それでもなお、「こんなわたし」を選んだのはあなたなのです。

同上

外的要因さえ、「こんなわたし」と
決めなくていいんだって、言われると安心です

「外的要因(そのもの)は、変わらないもの」
と教えられ刷り込まれてきたけれど、
「見立て」を変えれば、
「こんなのもわたし」と、そのわたしも
あのわたしも、わたし、といろんなわたしを
認めてあげられそうになる。

そしてそれができるのも、わたしだけ。

哲人 あなたはあなたのライフスタイルを、自ら選んだのです。
青年 つまり、わたしは「不幸であること」を選んだばかりでなく、このひねくれた性格までも自らの手で選んだのだと?
哲人 もちろんです。
青年 ははっ、いくらなんでもその議論には無理がありますよ。わたしは気がついたときには、こんな性格になっていました。選んだ覚えなど、まったくありません

同上

選んだ覚えはないんですけどね。
覚えがないうちに、すりこんでいるから怖い。

「不幸であること」を選んでいたほうが、
「だからしゃあない」となって楽だからなのか
しらずしらずに、選んでる。

選んでることに気づくことからはじまる。

青年 意味がわからない。いったい、どこで選んだというのです?
哲人 およそ10歳前後だというのが、アドラー心理学の見解です。

同上

10歳は絶妙です。
わたしも10歳だった気がします。

子供から大人への入り口は不安だし、
不安定だから「自分を規定」しておいた方が、
楽なんですね。
自分を守り生き抜く知恵でもある。

42歳になっても、青年から中年の過程で
悩みは尽きず惑の連続の中でら
「自分デフォルト設定」しておくと楽。
つど、迷わなくていいんですね。
ところが、
自分を守り生きやすくつもりが
自分を縛る習慣にもなっている


哲人 いえ、あなたは変われないのではありません。人はいつでも、どんな環境に置かれていても変われます。あなたが変われないでいるのは、自らに対して「変わらない」という決心を下しているからなのです。

同上

変わる決心より、変わらない決心。を変える。

哲人 新しいライフスタイルを選んでしまったら、新しい自分になにが起きるかもわからないし、目の前の出来事にどう対処すればいいかもわかりません。未来が見通しづらくなるし、不安だらけの生を送ることになる。もっと苦しく、もっと不幸な生が待っているのかもしれない。つまり人は、いろいろと不満はあったとしても、「このままのわたし」でいることのほうが楽であり、安心なのです。

同上

楽なんです。

新しいことを選ばずに済むならば、楽。
それがたとえ、このままじゃいやだ、
と思う自分に対してであっても。


哲人 ライフスタイルを変えようとするとき、われわれは大きな「勇気を試されます。変わることで生まれる「不安」と、変わらないことでつきまとう「不満」。きっとあなたは後者を選択されたのでしょう。

同上


青年 いま、また。勇気"という言葉を使われましたね。
哲人 ええ。アドラー心理学は、勇気の心理学です。あなたが不幸なのは、過去や環境のせいではありません。ましてや能力が足りないのでもない。あなたには、ただ「勇気が足りない。いうなれば「幸せになる勇気」が足りていないのです。

同上

幸せになる勇気。

嫌われる勇気、と思って読み始めたこの本、
でしたし、嫌われたくないなあ、と
思ってたのですがむしろ、幸せになる勇気、
なら一歩踏み出してみたくなりました。

今日もお付き合いくださり
ありがとうございます

最近スマホのカメラで、本の文章を照らすと
枠が出て、文字をコピーしてくれる機能があり
とても便利だなあと思い活用するのですが。
誤変換があるので注意です。

勇気が、「男気」に変換されていました。
男気を見せる、って時代に合わないのかも
しれませんが、そんな気概でいたいなあと
思います。


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