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本当に楽に生きるには。


過去に支配されない生き方
哲人 わたしは感情の存在を否定しているのではありません。誰にでも感情はあります。当たり前のことです。しかし、もしも「人は感情に抗えない存在である」とおっしゃるのでしたら、そこは明確に否定します。われわれは感情に支配されて動くのではありません。

「嫌われる勇気」
岸見一郎・古賀史建


「感情をコントロールする」のであって、
支配されない。ってのはわかる気がするし、
知らず知らずに、そうやって生きている。
生きているというか、
そうしなきゃやってらんない!
ってことで、わりと自然なことです。
(簡単ではないけれど)

一方で、「過去をコントロールする」。
支配されない。ってのは考えたことなかったし
知らず知らずに、過去に「ほぼ全て」
左右されて生きている。
あのときの、あの人の、あの一言のおかげで、
「動けない」🟰変われないことが
たくさんあるなあって、初めて自覚します。

哲人 われわれはタイムマシンで過去にさかのぼることなどできませんし、時計の針は巻き戻せません。もしもあなたが原因論の住人になってしまえば、過去に縛られたまま、この先ずっと幸せになることができなくなります。

同上


さかのぼりたくても、
やりなおしたくても、
やりなおせないのがわかってて、
しがみついちゃいます。

その方が、楽だからなのかも。

でも本当に、楽なのは、
過去の意味を、今、捉え直しちゃうこと。
そこから未来は楽しくなる。

哲人 苦しいだけではありません。過去がすべてを決定し、過去が変えられないのであれば、今日を生きるわれわれは人生に対してなんら有効な手立てを打てなくなってしまう。その結果、どうなりますか?世界に絶望し、人生をあきらめるようなニヒリズムやペシミズムに行き着くことになるでしょう。

同上

どこかで、変えちゃいけない、
みたいに思ってたんですね。

過去は、変えてはいけない。
過去を変えることは、自分を変えてしまう、
かもしれないし。

大抵その過去は、自分以外の誰かとの過去、
であって、それを自分だけが意味を変えることは相手に、わるいかもしれない、なんて。

相手の中では、とうに意味が変わってるかも
しれないというのに。


青年 だったらアドラー心理学のなんたるかを理解しさえすれば、わたしもYのような人間になれると?
哲人なぜそう答えを急ぐのです?答えとは、誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきものです。他者から与えられた答えはしょせん対症療法にすぎず、なんの価値もありません。

同上

なんて、急いじゃうんですよね。
白黒つけたくなる。楽だから。

すぐに効く薬は、過去は過去のままおいとく。
そっとしとく。そうすると、じわじわあとで、
ちがうほうに効いてきちゃうというのに。

結論を急がないことが、
ちがうところに早く辿り着くのかも。


哲人 あなたの抱いているさまざまな疑問は、すべてがこの対話のうちに解されていくでしょう。そしてあなたは変わっていくでしょう。わたしの言葉によってではなく、あなた自身の手によって。わたしは対話を通じて答えを導き出していく、その貴重なプロセスを奪いたくないのです。

同上


本や、だれかの講義ではなくって、
結局は、だれかとの対話の中で、
教わるのでなく気づいていくことで、
自分で手に入れていくしかない、というか、
それが楽なんです、きっと。


哲人 あなたはいま、幸せを実感できずにいる。なぜなら、あなたは自分を愛することができていない。そして自分を愛するための手段として、「別人への生まれ変わり」を望んでいる。Yさんのようになって、いまの自分を捨てようとしている。違いますか?

同上


そうそう、捨てられたら楽だなあと。
または、捨ててなるべくはやく、
新しい自分を手に入れられたら楽だなあと。


哲人 少なくとも別人になりたいとは思いませんし、自分が「このわたし」であることを受け入れています。
青年   自分が「このわたし」であることを?
哲人 いいですか、どれほどYさんになりたくても、Yさんとして生まれ変わることはできません。あなたはYさんではない。あなたは「あなた」であっていいのです。

同上


わたしであることを、受け入れてないなあ。

あなた、でいいはずなのに。

誰かに相談されたら、そういうはずなのに。

自分に対しても、わたしでいいんよ、
って、言葉にしてゆってあげるところから、
オギャー、と生まれる。

今日もお付き合いくださり
ありがとうございます。

写真は今朝の、くじら雲です。
くじら雲だなあ、と思って、
写真を撮ったわたしは、わたしなんだって、
思うところから。だなあ。

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