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自分の人生は自分で考えて自分で決めて「いい」んです。って。

ブルームによれば、「教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである」と。これは、けっこう超重要な定義でして、僕も同意見です。
たとえば歴史学とか美学、文学って、みなさんも大学1年の一般教養とかで学びましたよね?なんで早く専攻に進めないのか、不思議に思ったりしませんでしたか。
オレは経済学部なのに文学なんて学んで、いったいなんの役に立つんだろうって。

「2020年6月30日にまたここで会おう」
瀧本哲史

役に立たなそうなことほど、役にたつ。
逃げるは恥だが、役にたつ。

僕がnoteを書く理由って、ここなんだろうなっ
て思います。
教養というたいそうなものではないけど、
書かない時より、書いてる方が、
「他の見方・考え方があり得る」んだなって
思えてきます。

自分が書いた文章が、まるで他人が書いたよう
に見える時があります。

ああ、こんなこと思ってたんだな自分、とか
いつも同じようなことを書いてるのを見ると、
「それもあるし、それだけじゃないし」とか
自分にツッコミいれてみたり。

それはまるで、自分の声を、録画で聴いた時の
ような、すごい違和感のような。
(あれは本当鳥肌がたつので、できればききたくない)

それに、書くだけでなく
noteを読むことも。

普段の生活や、仕事では出会わないだろう
方々の、ほんとうさまざまなジャンル、
趣味、嗜好や思考に触れて、
いろんな考え方を知ります。

それは、図書館で読み漁るのともちがうし、
本屋さんで表紙や帯から感じ取るのともちがい
言葉にある背景が見えてくるからです。

「数日連続して読む」

「余白がある」(ブログ特有の)

「暮らしが見える」

からもあるし、
なにより書き手の方々が、
赤裸々にみえるからかもしれません。


でも、一見いますぐ役に立ちそうにないこと、目の前のテーマとは無関係に見えることが、じつは物事を考えるときの「参照の枠組み」として、非常に重要なんですよ。経済学しか学ばない人、学べないような人は、実際あまり役に立たないんです。見方が一方的だったり狭すぎて、学問の新しい理論やジャンルを開拓していくことなんて、できないんですよ。これは仕事でもおんなじです。

同上

文章を書く、ことに今年からなってみて、
文章を書く、本ばかり読んでいます。

それはそれで、とても役に立つし、
即効性もあるし、なにより「密着」してるので
どんどん吸収されます。

けど、読んでるだけで快感にもなります。
勉強してる気に、なるからです。

なので、できるだけ遠いジャンルにゆきます。
来週は落語を生まれて初めて見たり、
先日は稲刈りしたり、
週末は中学受験の話をききにいきます。

これは生活よりだけど、
「理論」も学びたい。


学問や学びというのは、答えを知ることではけっしてなくて、先人たちの思考や研究を通して、「新しい視点」を手に入れることです。
だから僕は、何かの「正解」を教えることはあんまりいいことじゃないとずっと思っていて、批判し続けています。

同上

新しい視点は、
新しいところにいくだけでなくても、
落ちてたりします。
長年付き合ってる人であっても、
隠れた一面や趣味があられたりして、
その人を見る目が加わります。

自分自身を見る目も加わります。
これが生きてる感じがします。

「わかりやすい答え」を求める人向けにインスタントな教えとかノウハウを提供するのって、簡単だけど意味ないんですね。

同上

わかりやすくないもの、にあえてとびこむ。

でも、「ごめん!正解は僕にもよくわからないんですよ」って言ったら、「じゃあ私は、いったいどうしたらいいんですか••••••」って悩む人、ここにはいますか?
(会場、ひとり挙手)
あ、いますね。ありがとうございます。でも、あなたへの答えはすごく簡単です。
「自分の人生は自分で考えて自分で決めてください」。はい、これに尽きるんですね。

同上

自分の人生は自分で考えて自分で決めて
「いい」んです。ってところがはじまりな
気がします。


「誰か」や「何か」に頼りたくなる気持ちは、僕も同じ人間なんでわからなくもないです。でもその心の弱さに負けちゃいけないんです。
ただ、自分で考えるためにはやっぱり、考える枠組みが必要なんです。その枠組みが教養であり、リベラルアーツであるということです。

同上

教養は、尽きない。

書いてなかったら、出会おうともしなかった、
世界が、書くことで、広がりました。

お読みくださる方がいるおかげです。
いつもありがとうございます。

毎朝歩く道の橋にかならずいるアオサギです。

自分の人生は自分で考えて自分で決めて
「いい」んです。

ってゆってるみたいに、いつもここにいます。
鳥は、止まりたいところに、
飛びたい方へ、決めてるんだなあ、と
羨ましくもなる通勤路です。


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