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ボードゲームやってると万事よろし

僕はボードゲームを趣味のひとつにしている。これ、全く知らない人に説明する時はいつも困る。チェスとかモノポリーみたいなものの進化したやつと言うと少し語弊があるかもしれないが、そんな感じので遊んでいる。

アナログゲームなので基本的にひとりでは遊べないので、休日などに友達数人と遊ぶ。ゲーム仲間というわけだが、これがなかなか増やすのが難しい。デジタルゲームならオンラインでの友達を増やせばいいが、ボードゲームはそうはいかない。実際に会って遊ぶのだから人となりも重要になってくる。
そんなわけで5年前まではボードゲーム仲間と言えるのは同年代のおじさんひとりだけだった。

これでは侘しい縁側で将棋を指す老人と変わらんなと思い、数年前にオープンな自由参加のボードゲーム会に参加しだしてから一気に様子が変わってきた。
つまり、ボードゲーム友達が急激に増えたのだった。20も年下のボドゲ仲間がいるかと思えば10も年上のボドゲ仲間がいる。下手すると四半世紀も歳が離れた人とも楽しく遊ばせてもらっている。

若い人と遊ぶ機会がとても多くなった。こちらとしては若い人と触れ合うことで意識が若く保てるし、活き活きとした楽しい時間を過ごさせてもらってありがたい。それにしてもよく遊んでくれるものだ。もし20も年上のおじさんに今週末ボードゲームしようと誘われたら、僕は嫌だ。瞬時に言い訳を10個くらい並べて絶対に行かない。囲碁や将棋でボコボコにされて筋の悪さを説教されるのが目に見えている。いやだねぇ。

それなのに若い彼らはよく遊んでくれる。まぁ無料で使えるボードゲームの会場はなかなか無いし、プレイ仲間は増えてなお貴重であるので便利に使ってくれているのだと思う。十分それで有難い。楽しませてくれているコミュニティに、おじさんなりに何かしら寄与が出来ていたらいいなと思う。


ボードゲーム仲間に海外ハーフ(ミックス)の若い子が複数いる。そのうちふたりの男の子と特に親しくしていて、一時は毎週遊んでいた。フィリピンハーフとブラジルハーフのふたりで、ふたりともハーフ特有の苦労があるとしても楽しく生きようと頑張っている。彼らからボードゲームで遊ぶこと以外に何かを求められることはなく、こちらからも特に口出ししない。とても良い関係だと思う。
ゲームで彼らにボロクソに負けた後で、聞きなれない言語で勝利煽りなどをされて「おお、何それなんて言ったの」などと異文化交流させてもらっている。中年男性としてはとても恵まれた生活じゃないだろうか。
先日も「Servelhe bem!」「なんて言ったの」「ざまーみろだよ!」「このやろー」などと笑って遊んでいた。学生のようだ。

彼らふたりも就職をして、彼らなりに人生に向き合いはじめたので毎週遊ぶほどではなくなってしまった。ちょっと寂しくなったが、それでも月に一回は遊んでいる。
異文化の背景を持つ遊び友達がいることはたぶん幸運な事だろう。仕事で大成功してルーツの国の旅行にでも連れて行ってくれと言っているが、彼らはまだ20代半ば。いずれ大成功したとしてもこっちはヨレヨレの老人になっていそうだ。成功する前に何か酷い差別的な事にでも巻き込まれたら力になってあげようとは思っている。


様々な人と出会えるだけでなく、ボードゲームは頭を使う遊びなので怪我をするようなリスクも非常に低いと思われるし、認知症の予防にもいいかもしれない。様々なテーマがあるゲームで文化や歴史に興味を持つかもしれない。万事ヨシ。
と、まぁ都合よく良い事ばかり書いてるので、悪い事として恐ろしい底なし沼であることも書いておかなければいけない。ハマったら抜け出せないこと請け合いだ。皆とプレイすれば休日の時間はあっという間に溶けていく。ボードゲームを知れば知るほど自分でも所有したくなってしまうだろう。そしてボードゲームのコレクションをはじめたら、専用の棚どころか部屋が必要になるかもしれない。しかしそれもまた愉しいのだった。

さあ、あなた、どうですか。ボードゲームはじめましょう。老若男女の友達は増えるし、頭を使うからボケ防止になっていそうだし、異文化交流だってできちゃう。ほぼ良い事しかないよ。それでボードゲームはじめたらですね、僕「なちょ」って名前で山梨のボドゲ会に出没しますからね、一緒に遊んでくださいな。

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