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「前言撤回」がリーダーに必要だなと思った理由【パーフェクトな意志決定を読んで腑に落ちた私の経験】

リーダーとして、一度下した決定を変更する「前言撤回」は、組織内で不安を招くと考えられがちです。しかし、安藤広大氏の著書『パーフェクトな意思決定』では、状況の変化や新たな情報に応じて柔軟に方針を修正することの重要性が強調されています。

私自身、大学1年生の時に「起業サークル」を設立し、リーダーとして活動してきました。サークルでは、メンバーの専門分野や経験に関係なく、新規プロジェクトが次々と立ち上がります。その中で、当初の計画がうまく進まないことも多々ありました。その際、状況に応じて計画を見直し、方向転換を行うことで、プロジェクトを成功に導いた経験があります。成功といってもビジネスコンテストで受賞したくらいなので今もなお、成長し続けていますが。。。

リーダーに求められる要素として、一般的には以下が挙げられます。

  • コミュニケーションスキル

  • 決断力と行動力

  • 統率力

  • 洞察力と観察力

  • メンバーの育成能力

これらは組織運営において重要な「力」であり、視覚的に捉えられるものです。一方で、リーダーに必要な「言葉」は、これらの能力を効果的に発揮するためのエネルギーであり、聴覚的な要素と考えられます。

一度決めたことに固執し続けることは、状況の変化に対応できず、結果的に組織の成長を妨げる可能性があります。皆さんが所属する組織の中にも、柔軟性がなく、堅苦しい人がいるかと思います。むしろ、柔軟に前言を撤回し、適切な修正を行うことで、組織全体の信頼を築き、成功へと導くことができるのです。大学のBOで、仲の良い元上場企業の社長でさえ数え切れないくらい「前言撤回」を実行したと言います。さすがに内容は教えてくれませんでしたが笑

新規プロジェクト立ち上げの場合

新規プロジェクトを立ち上げる際、「意志決定」は特に難しい場面が多いものです。アイデアが初期段階で魅力的に思えても、進めるうちに新たな課題や市場の現実が見えてきます。このとき、「前言撤回」を恐れず、柔軟に計画を修正することが重要です。

たとえば、立ち上げ当初に設定したスケジュールやターゲット市場が、後になって現実と合わないと判明することがあります。このような状況で前の方針に固執すれば、プロジェクト全体が停滞する危険性があります。それを避けるためにも、「前言撤回」は責任あるリーダーの大切な役割なのです。

一方で、前言撤回をためらい、「ウソをつき続ける」ような姿勢をとると、チーム内で信頼を失う可能性があります。「最初に決めたからこのまま」という考えに固執するよりも、状況を冷静に見直し、必要なら方針を変える判断力が求められます。

新規プロジェクトは未知の要素が多いため、常に改善を意識することが成功への鍵です。「意志決定」において前言撤回を恐れない姿勢が、チームを前進させる力になります。


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