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豪華客船に乗ってコントラクトブリッジをすることに憧れている話

コントラクトブリッジをはじめとする、トランプを使ったカードゲームが行われる場所といえば、皆さんはどんな場所を思い浮かべるでしょうか?家庭や友達の家、それともカジノでしょうか。

ブリッジやカードゲームが楽しまれる場所のひとつとして、豪華客船・クルーズ船があります。船旅の航海は、長い時間を船の中で過ごすことになります。その時間の過ごし方の一つとして、カードゲームが行われてきました。

1997年に公開され、世界中で大ヒットを記録した映画『タイタニック』は、1912年に沈没事故を起こした悲劇の豪華客船タイタニック号をモチーフにした物語です。

(ちょうどこの記事を公開する2021/5/7にテレビで放映されるようですね→https://kinro.ntv.co.jp/lineup/20210507

映画の中で、上流階級の紳士たちが喫煙室に集まって社交をする場面がありますが、その喫煙室のテーブルはどう見ても「ゲームテーブル」です。これは、カードゲームなどがしやすいよう、テーブルの上面に布が貼ってあるものです。(ゲームテーブルについては過去に以下の記事を書いております↓)

こちらは現代のクルーズ船になりますが、日本のクルーズ船である「飛鳥Ⅱ」には、こんな素敵なカードルームがあるそうです。↓

大人の社交ツールとして、カードゲームは船の上でも活用されているんですね。

このような場面は、以前の記事でもご紹介している『八十日間世界一周』のような文学作品にも見られます。主人公のイギリス人紳士のフォッグ氏はホイスト(ブリッジの元となったカードゲーム)狂いで、世界一周の道中、船や鉄道の中で時間を持て余すと、乗り合わせた人たちとホイストばかりしています。

こうしたことが出来るのは、ブリッジがある種の人々の間でひとつの嗜みとなっており、ブリッジの遊び方を知っている人が多かったということでしょう。船の中で声をかければブリッジの遊び方を知っている人と気軽に出会える、という時代があったのかもしれません。

現代では偶然乗り合わせた人同士で「ブリッジしませんか?」となることは少ないと思いますが、「クルーズ船でブリッジを楽しむ」という慣習は形を変えて今なお息づいています。クルーズ船では航海中の船内で楽しめるアクティビティとして様々なイベントが行われていますが、その中でも「ブリッジ教室」は定番メニューのひとつです。

日本のクルーズ船で行われたブリッジ教室の様子が書かれたブログがありましたのでシェアします。どちらも素敵な航海だったようで。

JTBクルーズ2019年サン・プリンセス世界一周チャータークルーズ「世界一周航海日記」頭も身体もスイーツも音楽も 2019.4.23

さらに、海外の例では、著名なブリッジ講師を招いた「ブリッジ・クルーズ」なるイベントも行われているそうです。ブリッジの情報サイト「Great Bridge Links」さんの特集記事では、クルーズ参加者へのインタビューが掲載されています。

ブリッジ講師やブリッジ仲間と出会えるブリッジ・クルーズは、まさにブリッジを通じた社交を楽しめる良い機会となるようですね。

というわけで、クルーズ船の旅とブリッジの組み合わせは憧れますねーという話でした。今はまだクルーズ船旅行には行きづらいご時世ですが、停泊している豪華客船の見学会みたいなイベントがあったら、船内でブリッジさせてもらいたいですねー。ではー。

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