![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/147694919/rectangle_large_type_2_c269af55ef9b0cc8b521cbb52393ef3b.jpeg?width=1200)
クラウドサーバ導入ガイド
近年、クラウドサーバの導入を行う企業が増加しています。クラウドサーバは迅速に導入でき、自社の要望に応じて容量やスペックを柔軟に調整可能です。しかし、導入に際して理解が不十分で、どう進めたらよいかわからないという方も多いでしょう。
本記事では、クラウドサーバのメリットや選び方のポイントを解説します。クラウドサーバを安全に利用するためには正しい知識が必要です。導入を検討中の方はぜひご一読ください。
クラウドサーバとは?
クラウドサーバは、インターネット上に存在する仮想サーバスペースです。利用者はインターネット経由でこの仮想空間にアクセスし、データの保存や処理、アプリケーションの実行を行います。
オンプレミスとの違い
クラウドサーバとオンプレミス(自社管理サーバ)の最大の違いは、物理的なサーバの設置場所と管理責任です。クラウドサーバは、インターネット上のサーバリソースを遠隔から利用するのに対し、オンプレミスは自社施設内に物理サーバを設置し、管理・運用を全て自社で行います。
クラウドサーバの種類
クラウドサーバは大きく以下の2種類に分けられます。
パブリッククラウド
クラウドサービスプロバイダが管理するサーバを複数の顧客が共有して使用。低コストで導入可能で、拡張性と柔軟性に優れています。
プライベートクラウド
特定の企業専用に設計され、セキュリティとコントロールが強化されていますが、コストが高くなる傾向があります。
クラウドサーバのメリット
インフラ管理・運用の負担軽減
クラウドサーバを利用すると、ハードウェアの設置、メンテナンス、アップデートなどの運用管理がクラウドサービスプロバイダに委託されます。これにより、自社で専門のITスタッフを配置する必要が減り、技術的な複雑さや運用上のリスクを大幅に低減できます。
スピーディな導入
クラウドサーバはオンラインで即時に利用開始が可能です。物理サーバを購入して設置する必要がないため、新しいプロジェクトや急なビジネス展開に対して、迅速にシステムを構築して運用を開始できます。
コスト削減
クラウドサーバでは、ビジネスの成長や需要の変動に応じて、リソース(CPU、メモリ、ストレージなど)を柔軟に調整できます。これにより、過剰なリソースによる無駄な投資を避けつつ、必要な時にはすぐに拡張できるメリットがあります。
バックアップ・BCP対策
クラウドサーバはデータのバックアップが容易であり、自然災害や事故による物理的な被害からサーバを守るために、複数のデータセンターにデータを分散して保持します。これにより、一か所が被災しても他の場所からサービスを継続できるため、事業のリスクを低減できます。
リモートアクセスの容易さ
インターネット接続があれば、地理的な制約なくクラウドサーバにアクセスできます。このため、リモートワークやグローバルなビジネス展開が容易になり、ビジネスの柔軟性とアクセシビリティが大幅に向上します。
クラウドサーバのデメリットと対処法
クラウドサーバには以下のデメリットも存在します。
セキュリティ対策や障害対応を委ねることになる
クラウドサービスを利用する際、企業はセキュリティ対策や障害対応をサービスプロバイダに委ねることになります。クラウドサーバでは、自社でのコントロール範囲が限定され、システム障害が発生した際には、サービスプロバイダの対応速度や効果が企業のビジネスに直接影響します。そのため、自社の要求を満たすプロバイダを選定することが重要です。
長期的にはコスト高になることがある
クラウドサービスのコストは初期投資が少なく始めやすいものの、長期的にはコストが増加する可能性があります。ビジネスの成長に伴ってクラウドサービスのスケールアップの為のコストや、大量のデータをクラウドとの間で頻繁にやり取りする場合のデータ転送費用などで、追加のコストが必要になることが考えられます。長期的なコスト効率を考慮し、利用パターンに基づいたコスト予測を行う必要があります。
クラウドサーバが向いている企業
クラウドサーバは、その柔軟性とコスト効率から、特に急成長中の企業や、資本を大量に投資せずに技術的なリソースを必要とする企業に適しています。成長期の企業やプロジェクトは、ビジネスの拡大に伴い急激にリソースの需要が増加することがあります。クラウドサーバは、必要な時にすぐにシステムを大きくすることができ、このような急な需要に対応するのに適しています。また、オンラインショップのセール時期など急激に需要が高まる場面でも、クラウドサーバを活用することで柔軟に対応できます。
クラウドサーバの選び方
自社に最適なクラウドサーバを選ぶためには、以下のポイントに注意しましょう。
最初は低スペックからスタート
新しいプロジェクトやビジネスでは、初期の段階で必要なリソース需要を予測するのが難しいです。リソースが過剰になると無駄なコストが発生し、不足するとパフォーマンスに影響が出るため、小さく始めて後から必要に応じて拡張できるオプションを選ぶことが賢明です。
サポートが充実したクラウドサーバを選ぶ
クラウド環境は技術的な問題が発生しやすく、特にITの専門知識が少ないスタッフが操作する場合、迅速で的確なサポートが求められます。充実したサポートサービスは、障害発生時のサービスが使用できない状態を最小限に抑えることに繋がります。
料金とストレージ容量を考える
クラウドサービスのコストは使用するリソースの量によって大きく変動します。特にデータストレージの需要が高い業務では、コストパフォーマンスの良いストレージソリューションが必要です。
対応しているOSやアプリケーションが多様か
特定のアプリケーションやデータベースシステムを使用するためには、それらをサポートするオペレーティングシステム(OS)が必要です。また、将来的に異なるソフトウェアを導入する可能性も考慮し、多様なOSやアプリケーションに対応しているクラウドサーバが望ましいです。
まとめ
クラウドサーバには多くのメリットがあり、導入によりビジネスの柔軟性と効率性を大幅に向上させることができます。しかし、適切な選定と運用が必要です。クラウドサーバを安全に利用するためには専門的な知識も求められます。導入や移行を検討している場合は、専門家に相談することをお勧めします。
弊社ブリッジコーポレーションでは、クラウドサーバの構築や移行のサポートが可能です。特に法人向けのAWS(Amazon Web Services)に関しては多数の実績があります。クラウドサーバの導入を検討中の方は、お気軽にご相談ください。