ビジネスで役立つマーケティング用語解説
ビジネスシーンで頻繁に使われるフレームワーク。
例えば「AIDMA」や「AISAS」といったアルファベット略語のフレームワークを知っていると、知識豊富でスマートな印象を与えられます。
しかし、「聞いたことはあるけど、具体的な意味を知らない」という人も多いのではないでしょうか。今回は、ビジネスで役立つ略語系フレームワークの読み方とその語源をアルファベット順にご紹介します。
AARRR
読み方:アー
ユーザー獲得から段階的にヘビーユーザーに育て、収益を狙うビジネスモデルで使われます。特にソーシャルゲームやアプリゲームに適用されます。
Acquisition(ユーザー獲得)
Activation(利用開始)
Retention(継続)
Referral(紹介)
Revenue(収益)
AIDMA
読み方:アイドマ
消費者の購買決定ステップに合わせてマーケティング施策を分解し、課題を分析するためのフレームワークです。
Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Memory(記憶)
Action(行動)
AIDA
読み方:アイダ
消費者が「Memory(記憶)」することなくすぐに購入に至るようなビジネスモデルで用いられます。
Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Action(行動)
AIDCA
読み方:アイドカ、アイダカ
消費者の「Action(行動)」には「確信(Conviction)」が必要なビジネスモデルで使われるフレームワークです。
Attention(注意)
Interest(関心)
Desire(欲求)
Conviction(確信)
Action(行動)
AISAS
読み方:アイサス、エーサス
AIDMAをベースに「Search(調査、検索)」と「Share(共有)」を加えたフレームワークです。SNSの普及に伴い注目されています。
Attention(注意)
Interest(関心)
Search(調査、検索)
Action(行動)
Share(共有)
MECE
読み方:ミーシー、ミッシー
物事を整理する際に、抜けや重複を防ぐためのフレームワークです。
Mutually Exclusive(重複せず)
Collectively Exhaustive(漏れがない)
PLC
読み方:ピーエルシー
製品が市場に導入されてから撤廃されるまでの周期を表します。
Product Life Cycle(製品ライフサイクル)
PPM
読み方:ピーピーエム
市場の成長率と自社のマーケットシェアに基づいて事業を分析するフレームワークです。
Product Portfolio Management(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
PEST
読み方:ペスト
企業活動に影響を与える外部環境要因を分析するフレームワークです。
Politics(政治)
Economy(経済)
Society(社会)
Technology(技術)
QCD
読み方:キューシーディー
ビジネスにおける3つの重要項目を示します。
Quality(品質)
Cost(費用)
Delivery(納期)
STP
読み方:エスティーピー
市場を効果的に開拓するための要素を示します。
Segmentation(細分化)
Targeting(ターゲット選定)
Positioning(ポジショニング)
SWOT
読み方:スウォット、スワット
企業や事業の成功要因・失敗要因を分析し、次の計画を立てるためのフレームワークです。
Strengths(強み)※内的要因
Weaknesses(弱み)※内的要因
Opportunities(機会)※外的要因
Threats(脅威)※外的要因
TOWS
読み方:トウズ
SWOTと同じ要因を逆順で分析するフレームワークです。
Threats(脅威)
Opportunities(機会)
Weaknesses(弱み)
Strengths(強み)
VRIO
読み方:ブリオ、ヴェリオ
自社の経営資源が競合他社に対してどれだけ優位性を持っているかを分析します。
Value(経済価値)
Rarity(希少性)
Imitability(模倣可能性)
Organization(組織)
まとめ
フレームワークを正しく理解することで、ビジネスシーンでの分析や戦略立案がスムーズに進みます。今回は主要なフレームワークを紹介しましたが、今後のビジネスにおいても役立てていただければ幸いです。
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