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休むヒント。から得た私の休み方。

こんばんわ、ぶりこです。
『ぶりこのつくりかた』での記事は、だいぶんとご無沙汰になってしまいました…スミマセン。。
少し最近の私のプライベートの変化をお話しさせて頂くと、お盆明けより子猫とふたり暮らしを始めました!猫は昨年末よりずっと飼ってみたいと思っていたのですが、思い切ることができずに半年…。。近所にあるペットショップに買い物ついでに覗いてしまったり、子猫ブリーダーのサイトをネットストーキングしたり…などなど、私には珍しく思い切りの悪いのが続いておりました。(仕事だったらすっぱり決めてしまうのに〜。不思議なものです。。)そんな中、今年夏に子猫ブリーダーのサイトで運命なる子を見つけてしまいました…。というか、初めはこの思いきれない自分にいい加減嫌気がさしたところがあるのですよね(笑) 問い合わせはタダだから、とりあえず〜な軽い気持ちでお問合せをしたのですが、これまた子猫がかわいいのはもちろんなのですが、ブリーダーさんもとても素敵な方だったのです…。それに、たまたま私が問い合わせをしたのが七夕で。『七夕のよきご縁となりますように…。』と素敵な言葉をかけていただき、まぁ運命を感じてしまいますよね…!そんなこんなで子猫と同居がはじまりまして、初月の8月は私もドキドキしていたのですが、まるっと2ヶ月経ちまして、猫も私もずいぶんとお互いの生活リズムがわかってきて、リラックスして過ごすことができています。私に似て、よく食べよく寝てよく動く、とても活発な男の子です。とっても甘えん坊の構って坊や且つフィジカル能力高めなので、私も全力で一緒に遊んでいます〜。なかなか大変ですが、明らかに毎日が笑いで溢れるようになりました。猫ってこんなにも可愛くてお茶目なんですね〜。これまで抱えていたストレスが一気に吹き飛んでいきました。

ストレスフリー。休むこと。

今回は、そんなお話をしようと思います。


私と面識のある方は驚かれるかもしれませんが、私は根っからの内向的な人間です。仕事では思いっきり外交的に振る舞っていますが、ひとりの時間がないと生きていけない人間です。なんなら、余暇はひとりでいたいタイプです。一人時間は主に、読書をしたり、ジョギングをしたり、ぼぉーっとしたりしています。
そんな私ですが、最近非常に悩んでいることがあります。それは、集中力のなさ。なんだか、何かをしていても他のことをすぐに考えてしまうんですね。例えば、接客をしていても『あ。今これをしておいた方があとがうまく回るのでは。』と効率よく動くことが頭によぎったり。パソコンで仕事をしていても、『あ。〇〇ってなんだっけ?気になる!調べてみよう!』とスマホで検索し始めたり。なんならSNSを開いて、無駄に閲覧し続けてしまったりしています。今していることに、完全に集中しきれていないのです。昔はそんなことなくて、学生の頃はむしろ、集中し始めたら永遠と続けられる方でした。テスト勉強もそうですし、そのころ熱中していたバスケの自主練などもそうでした。なんなら、今やってるそれしか見えていませんでした。にも関わらず、今現在は、今に集中するのが難しくなっているのです…。
『なんでなんだろう?』そんな疑問から、最近選んだタイトルの本は、『デジタル時代の集中力の科学』という本。確かに。考えてもみたら、こんなにデジタル化社会になったのはここ15年くらいの話であって、それ以前はSNSはもちろん、スマホなんてない時代でした。初代iPhoneが出た時のことは鮮明に覚えていて、はじめ世間は冷ややかな目だったのも記憶にあります。(私はちょうどガラケーが壊れたのもあり、手にしましたが。)それからなんだと思います。デジタル化が進んでとっても便利になり、以前だとたくさん時間が必要だった仕事も、さっとできるようになりました。私自身も、開業当時はサロンのホームページを外注していましたが、今ではホームページ作成ソフトを使用すれば、素人でも簡単にそれなりのホームページが作れるようになりました。例えばコースや料金の改定をしたいと思ったら、当時はデザイナーに依頼せねばならず、修正に時間が必要になる上に都度都度費用も必要でした。今では、『変更しよう!』と思ったら自分で秒でできる仕事です。
SNSもかなり発達し、世間に個人をアピールするのがとても容易になりました。どんどん個人で出来ることが増えていった結果、どんどんマルチタスクでなければならず、運動的な体力よりも精神的な体力のすり減りを感じるようになってきました。特に私の場合は、個人事業主でひとりで長くやっていたので、治療もやりつつ、デスクワーク的な仕事もこなさねばならず、どんどんとマルチタスク思考が進んでいったのだと思います。
いつからか、デスクワークと治療の切り替えが非常に難しいと感じるようにもなってきました。言うなれば、『静』から『動』へ急に転換するわけです。私の中で、治療はアスリート達でいう、本番試合みたいなものです。試合に臨むアスリート達は、どんな種目であれ、色々な方法で本番前に緊張や集中を高めてコントロールしていきます。やらなくてはいけないことに忙殺された私は、そんな本番前に慌ててパソコンを叩いているんですね。

それ絶対、切り替え無理じゃない?

そんな風に感じるようになってきた反面、でもやりたいことはたくさんで、それに伴い、タスクは山のよう…。常に追われているような気分でした。そんな日々を過ごしていたら、急に疲れちゃったんですね。それから、集中力を高めることや、精神的な疲れをどのように解消していけばいいのか、そんなことを模索している日々でした。そんなときに、私が毎日チェックしている星占い師の石井ゆかりさんが、とある本に寄稿したというお知らせを見ました。それが、今回のタイトルにもある『休むヒント。』という本だったわけです。長らく近所の図書館で予約待ちしていたのですが、先日ようやく借りることができ、そして一気に完読しました。

この本を簡単に紹介すると、いろいろな職業の方が、自身の休み方について紹介している本です。年齢も30代前半から50〜60代くらいまで、職種もさまざまです。そして、休み方もさまざまでした。中でも数名の方は『休み方がわからない』『休みのことを考える方が難しい』『休むことは時間を無駄にすること』などいう方もいてびっくりでしたが、確かに20代の頃の私も似たようなことを思っていたと思い出しました。対して、『仕事柄、いつが働いていていつが休みという境界線が不明瞭』という意見もあり、それも納得できました。加えて『執筆をしている時は働いている。それ以外は働いていない…けれど、余暇でも情報収集をしたりしているので、結局はなにしら仕事のことをしている』という意見もあり、これもまた共感。私の場合は、『結局なにかしら仕事のことをしている、が接客はしていないので仕事をしていない=私はサボっている』と自分を追い込む、変な思考の癖がついていたりします。(たしか、この本の中でも同じ意見の方がいました)

いやはや、いろいろな方の仕事に対するストレスやそれを解消しようとする休み方を覗けて、本当に面白い本でした。自分にはない感覚を知ることができた反面、共感できる意見も多くて嬉しい気持ちになりました。改めて、自分の休み方についても客観的に見直してみるきっかけにもなりました。


さて。私の休み方についてですが、冒頭に書いた通り、私の場合はぼぉーーーっとする時間がないと、生きていけません。…というのも、20代によく口癖のように言っていたのに、この本を読むまですっかり忘れていました。いつしか、ぼぉーーーっとする時間も『もったいない!』と思うようになってしまっていたのですね…コワイコワイ。。というか、ぼぉーーーっとするのが苦手になってしまったのかもしれない、と思いました。ぼぉーーーっとすると、追われたタスクがどうしても頭に浮かんできてしまうから…。
でも逆に、ぼぉーーーっとしていると、煮詰まったアイディアがふっといいのが浮かんでくることがあります。最近、ぼぉーーーっとする場所は、近所の公園が多いですかね。気候が良い休みの日には、昼からビールをやったりします。
最近は猫が来ましたので、猫とじゃれあっています。猫ってすごいです。こうしてパソコンを叩いていたり、スマホをいじっていたりすると、遠くの方からじぃーーーっと見てくるんです。熱い視線を感じて、さすがに私も気付くのですが、その視線はさながら『なにやってんだよ。仕事しすぎだぞ。』と言っているかのようなのです。あんまりそれを無視していると、キーボードに乗って妨害してきたり、足を甘噛みしてきたりします。こうして最近は、猫のおかげで仕事もやりすぎないようになりました。(見方によっては、集中を妨げられているというふうになってしまうかもしれませんが、私はあえてポジティブな方に考えていますw)
猫とじゃれていると、まぁ余計なことは考えられなくなります。強制的にマルチタスクが遮断される感じです。要は、集中できているっていうことですよね。煩悩を消し、集中力を高めるトレーニングとして瞑想も何度かチャレンジしましたが、じっとしているとむしろ煩悩だらけになってしまって、なかなか続きませんでした。猫は私の切り札だったようです。

猫を飼う以前、瞑想以外で私が煩悩を消すことができたものといえば、料理、ジョギング、そしてサーフィンです。『デジタル時代の〜』にもありましたが、頭を使わない単調な作業というのは、頭のリフレッシュにとてもよいそうです。料理やジョギングはそれに当てはまるようです。サーフィンに関しては数年ハマって頑張りましたが、さほど上達はしませんでした。なにせ、本当に難しいのです。波は二度と同じものは来ない中、その波にタイミングを合わせて乗ろうとするわけです。波待ちしながら沖を凝視してよい波を探し、いけると思ったらパドルしてスピードをつける、ボードが滑り出すのを感じて一瞬のタイミングで立つ…この一連の流れ、マルチタスクでいられる隙は、全くありません。さらに付け加えると、ワイプアウトすると水中で洗濯機で洗われているかのようにグルングルン波に揉まれるのですが、まぁ空気は吸えないし、天地もわからなくなるのでなかなか怖いです。あの瞬間も含めて、余計なことは考えられません。考えていたら多分、命を落とすことになるので。言うなれば、サーフィンが私の中で一番、没入を感じた瞬間だと思います。その集中から波に乗れちゃった時には、そりゃ〜もう!ってやつです。コロナ以来、随分とご無沙汰になってしまったのですが、またチャンスがあればトライしたいですね〜。

あともうひとつは、旅です。それも、海外旅行です。『休むヒント。』では、角田光代さんの休み方がとても共感できました。言葉も通じない、土地勘もあんまりない、住み慣れない異郷の地に行くと、これまで当たり前だったことが急に難しく感じます。例えば、切符を買ってメトロに乗るとか。レストランで注文をするとか。東京だと秒で出来ることが、国が変わると随分と時間と労力が必要になる。スケジューリングしていても、時間通りには進まない。むしろ、どれくらい時間が必要になるかもわからないので、時間単位でスケジュールことすらできない。強制的にマルチタスクでいられなくなる瞬間です。そうなると、急に『まぁいっか〜!なんとかなるさ!』と急に諦めモードになるんです。東京だと、2分後に来るメトロになんとしてでも乗ろうとダッシュしたりするのに…。
旅から戻ってくると、すぐにいつものマルチタスク東京ライフに戻ってしまうのですが、海外にいる間はこのような難儀をすることで、コチコチに固まった脳みそが解けていく…。この感覚が本当に好きです。これまで訪れた地は、バリとフランス。かけ離れているようで、どちらも似たところがあります。(適当なところがw)
猫を飼い始めたので、しばらくは長期の海外旅行はないかなぁ〜。でも、今の私の休むヒントは間違いなく、猫ですね。朝方に起こされるので、休む時間(睡眠時間)は随分と削られていますが、それもご愛嬌〜。

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