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Fieldwork 2023 現在のシェーカーを眺める

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2023年にシェーカーを眺めるフィールドワークを行いました。かつてシェーカーコミュニティーがあったエリアを中心に各地のミュージアムやコレクション、管理の様子などをレポートにしてい…
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#コミュニティ

Fieldwork #6 Tyringham

Fieldwork #6 Tyringham

今回のニューイングランド地域のフィールドワークはニュージャージーを基点にするため2回のラウンドに分け、スケジュールを組みました。

第1ラウンドは、ニュージャージーより北に位置する、ハドソン川周辺のウォーターブリット、マウントレバノン、ハンコックを目的地としていました。

マウントレバノンのヒストリックサイトを散策し、その後、私がアメリカを巡っていることを知って声を掛けてくれたコレクターのMill

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Fieldwork #4 Hancock 2/2

Fieldwork #4 Hancock 2/2

Hancock Shaker Villageは訪問した2023年時点で、およそ20の建築と20000点を超えるアーティファクト、コレクションが存在しているそうです。
中には復元品もあれば、他のコミュニティ、地域の物も含まれています。

オーバルボックスや椅子をつくる男性信徒たちの工房は、雑然とはしていましたが、たくさんの治具や道具が並んでいました。
復元展示であるというよりワークショップの場も兼ね

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Fieldwork #3 Hancock 1/2

Fieldwork #3 Hancock 1/2

マサチューセッツ州のピッツフィールドの西部にあったコミュニティはHancock/ハンコックと呼ばれます。
そのシェーカーサイトの管理を行うHancock Shaker Villageは現時点で私たちが訪れることのできる東部のシェーカーコミュニティ跡ととして最大級の土地と建築、コレクションを持つ広大なミュージアムです。

現在も、ヨガイベントやウェディング、季節の催事などが積極的に行われているようで

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Fieldwork #2 Watervliet 2/2

Fieldwork #2 Watervliet 2/2

Watervlietの位置するオルバニー周辺は、特に森林と土壌の問題を抱えていました。特に沼沢地として知られるような土地でした。そのため、当時、シェーカーの人々は比較的安価にこの土地を購入することが出来たそうです。
彼らの入植における開墾作業において、木の伐採に加えて、地質の改善が急務となりました。

彼らは溜池を作り、その土で周辺を埋め立てることで、徐々に居住と農業の可能な土地へ改善していきまし

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