人生とは自分の選択で鮮やかに彩られていく
私の好きな言葉は「やらない後悔よりやって後悔」だ。
あの時やっていれば良かった、と後悔するのが人生において一番酷なことのような気がする。
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10代の私はなにも将来のことなんか考えていなかった。ただ目の前のことにいっぱいで、それ以外のことはなにもしてこなかった。
目の前のことといっても、学校や部活、習い事、正直自分で強くこれをやりたいと思って続けてきたのではなく、なんとなく学校いって、なんとなく習い事も続けて、そこに“自分で決めた”という強い意志はなかったと思う。
高校を卒業して大学に入った私は、この時初めて自分で行動しないと、大学って何も得られない場所だと感じた。
良くも悪くも自由。義務教育からいきなりぽいっと、大学という自立性・自主性が大きく掲げられる世界を知った。
外国語学部に入った私は、クラスの人たちの英語力に圧倒された。
よし、私もと大学一年次に決めた海外への留学。恥ずかしながら、人生の中で、初めて自分の意志で決めた選択だったと思う。
海外に行くこと自体初めてだった。費用も今まで貯めていたお年玉やアルバイトで稼いだお金を使った。行く前は不安だったし、行ってからもドキドキすることばかりだった。
だって言葉も文化も人種も風景も全て違う。
一ヵ月という、それは短い期間だったけれど、得られたものは壮大に大きかった。
自分で決めて、それを行動にうつすことって、こんなに楽しいことなんだ。
意思を持って動く、これが人生の醍醐味だと思った。
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それを知った私は興味のあることはどんどん行動していった。
相談しないで勝手に決めたりするから、周りからは頑固ものだねあなたは。と言われることもあったけど、そんなの気にしなかった。
だから20代は行動することに対してかなりフットワークも軽かったし、やりたいことをやってきたから行動自体にあまり後悔はない。
お酒を飲みすぎて失敗したり、言葉足らずで相手の誤解をまねいたり、そういう失敗や後悔はあるけれど。
そして30歳のいま、結婚して子供もいる。30代の人生はきっと、今まで以上に自分の時間が、圧倒的に少なくなる。
幸せであろう家族の時間が増えていくのだ。
その中で何を選択し、人生を彩っていくか。
たくさんたくさん、悩んで考えて育児にあけくれて、ときにはハゲそうになりながら、決めていきたい。
きっとこういう時間があったことも、愛おしく思う未来がくるだろうから。
願わくば今後は、出会う人々がハッピーになるような選択肢を自分から与えられる人になれればいいなと思う。
今まではもらうばかりの人生だったから。
まだやりたいことがたくさんある、これからの人生が楽しみで仕方ない。