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蓮華寺池公園散歩、静岡とツツジのこと
木陰を歩くのが楽しい季節になってきた。藤枝市の蓮華寺池公園では桜のバトンは市花でもある藤の花へと渡される。藤まつりと平行して池を渡る鯉のぼり群は、晩春の風に吹かれながら気持ちよさそうに泳いでいた。
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今年の藤は特に足が早かった。連休に突入したときには花の大半が見頃を過ぎており、夜間にライトアップする庭園はジャングルのように緑化が進んでいた。この時期は駐車場が有料になるので、藤を目的で来た人には気の毒なことだと思う。しかし、ツツジの花は満開を迎えており、その後には睡蓮やアジサイの花が出番を控えている。蓮華寺池公園は季節の移ろいを告げる暦だ。
ツツジといえば、静岡ではいたるところにツツジを見ることができる。公園や道路の仕切り、駐車場、オフィスビルや商業店舗周り。花が咲いても気に留めないくらいに当たり前の景色となっていることにふと気づいた。他所の地域でもツツジはあらゆる場所で見られるものなのだろうか。
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ひとつヒントになりそうなのは、静岡の県花がツツジであることだ。静岡では昭和31年に静岡県花の会連合会(現静岡県くらし・環境部環境局環境ふれあい課)が発足。昭和40年に投票が行われ、県花としてツツジが選ばれた。県のイメージとして真っ先に想起されそうなお茶やミカンを抑えての堂々一位だ。
ツツジは蓮華寺池公園内にもシャクナゲ、サツキ、ミツバツツジなど様々な種類が見られる。ちなみに、ツツジ科の植物は4000種類以上もあるという。当たり前過ぎて意識することのなかった世界は、知ることで多様な広がりを見せてくれた。
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