語尾を美しく彩る金沢の方言を勃起の視点から考察する
皆様あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
私共にとって昨年は「飼育」としての生命が誕生した年であり、とても充実した一年でありました。
一部の方はご存知かと思いますが、私「共」と表現した理由について簡単にご説明差し上げます。
実は飼育は二人で運用しておりまして、一人は東京在住のイキリお洒落クソ包茎男子、もう一人は名古屋在住のクソキモチー牛陰毛包茎男子でございます。
本来であれば二人が交互に記事を更新し、片割れはクソエモ女受け◎未練タラタラ文章を、片割れはクソキモクソ滑りちんぽこ日記を投稿するはずでしたが、肝心の東京飼育が創作意欲の著しい減退に悩まされており、ここのところ小生(名古屋飼育/キモいマン/包茎)による、見るに耐えない駄文の連投になってしまい申し訳ありません。
さて、記事を書くにあたり、過去(主に学生時代)の出来事を振り返る機会が多くなり、当時を過ごした金沢のことを思い出しながら構想を練るのですが、金沢を離れて久しいものですから、当時の話し言葉が中々思い出せず苦労しておりました。
そうなりますと文章の進行に支障をきたしますので、主に会話文については、有識者である東京飼育(地元が金沢)に添削をお願いしておりました。
その中で実りある学び、発見がございましたものですから、皆様に共有させていただきたく存じます。
語尾を美しく彩る金沢の方言「がいね」と「わいね」について
金沢弁の特徴の一つに、状況によって使い分けられる語尾が挙げられます。
特に私が記憶しているものとして、「がいね」と「わいね」が語尾に来る会話です。
<例>
私:今日俺口臭くない?
友人:いいわいね~臭くても。
口が臭くても良い状況など存在しないことはさておき、多分上記のような使い方をします。
標準語に置き換えると「~じゃん」のような意味かと思います。
また、男性と女性で語尾が異なるそうですが、今回の話からは逸れますので無視してください。
上記の会話では、友人が「いいわいね~」と言ったとしても、「いいがいね~」と言ったとしても、同じ意味として通じます。
それでは、どのように使い分けるのか?
他所から来た私も聞けばなんとなく意味は理解できますが、状況に応じた使い分けは出来ません。
記事を書くにあたり、この使い分けが気になったわけです。
一見会話が成り立っているように見せることが出来ても、言葉選びを誤ることによりちょっとしたニュアンスの違いが生じ、地元の人が見たら恥ずかしくて目を背けたくなる文章になっていないか。
抜群のセンスを持つ私は、「がいね」と「わいね」のほんの少しのニュアンスの違いを察知し、慎重になるべきだと勘付くことができました。
しかしながら、ギフテッド男子である私をもってしても、「がいね」と「わいね」のほんの少しの違いを理解することはできなかったのであります。
そこで、親友である東京飼育に急遽連絡を取り、確認しました。
なるほど。私は右手で顎をさすりました。
「勃起してしまったわいね」は報告、誇りにすら思ってる、したくてしたとのこと。
恐らくこの発言をした金沢男子は威風堂々と、己が勃起したことを高らかに語ったことでしょう。
勃起してしまったことを誇りにすら思っている。むしろ勃起したくてしたのだと。
私には、誤って女湯に入ってしまった金沢男子が、突如目に入ってしまった女性の裸体に反応し、激しく魔羅を怒張させる情景が浮かびました。
そして金沢男子は後日この話を友人に熱く語り、最後にこう言います。
「あの時はついつい勃起してしまったわいね」
そして今度は温泉に浸かる金沢男子のもとに、全裸の痴女集団が乱入してきた様を思い浮かべました。
周りにいた友人や知らないおじさん達は突然の痴女乱入に震え上がり、涙を流して怖がっています。
痴女集団はボディーソープを湯船に流し込んだり、その辺で寝そべったりとやりたい放題です。
金沢男子は意を決して湯船から立ち上がりました。その魔羅は、激しく、激しく、怒張しておりました。
屹立する陰茎を目の当たりにして恐れをなした痴女達は、尻尾を巻いて逃げていきました。
男湯には平穏が訪れました。金沢男子のもとに皆が駆け寄ります。
金沢男子は笑って言いました。「いやはや、勃起してしまったがいね」
何故こんなクソみたいな状況しか思いつかないのか。自らの想像力の無さを呪いました。
東京飼育のようなちゃらんぽらんに聞いたのが間違いだった。
なんで勃起で例えるんや。ちゃんと説明してくれや友達なら。
そもそも勃起を例文にした己の愚かさを棚に上げ、東京飼育に一方的な怒りを覚えました。
あんなクソ包茎の言うことは信用ならん。私はもう一人の有識者である駿平(包茎/大学の同期/地元が金沢)に急いで連絡を取りました。
恥じらいのニュアンス……
私は脳に電撃が走ったかのような感覚を覚えました。
時は遡ること7年前、当時の付き合っていたユカちゃんと大学構内を歩いている時でした。
ユカちゃんは金沢が地元で、実家から大学に通っていたカワイ子ちゃんでした。
確かその時も方言について話していました。
ユカちゃん:金沢弁恥ずかしいから標準語になりたいねんて~。「がいね」とか恥ずかしいげんて。
私:いいやん金沢弁。可愛いし。俺も地元の方言恥ずかしいから標準語になりたいわ。
ユカちゃん:いいがいね~飼育君の喋り方。ああもう!また「がいね」って言ってしまったやがいね!
ユカちゃん:ああまた「がいね」って!もうやだ~
この会話の最中、私はたちどころに勃ちどころとなりました。
しかしながら、当時は何故勃起したのか分かりませんでした。
点と点が線で繋がった感覚でした。
当時の私は、ユカちゃんの恥じらいに勃起したのであります。
地元の方言を恥じるユカちゃんのいじらしさが私を強く勃起させたのです。
7年の時を経て、私は東京飼育と駿平、そしてユカちゃんの3人に金沢弁を教えられたのであります。
ユカちゃん、今はどこかで幸せに暮らしてるんだろうな。
セピア色になってしまった青春の残滓達を大切に愛でながら、今年も私は生きてまいります。
取り留めのない話を大変失礼しました。
それでは、皆さまにとって、今年が幸多き1年にならんことを。
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