アワウタに振りをつける〜バイロンベイに向けたプロジェクト
世界のメディスンソングを歌い続けているオーストラリア、バイロンベイのみこちゃんと、あわ歌に合わせての振り付けプロジェクトが動き始めています。そのために先月から彼女のあわうたを学ぶコースに参加し、あわ歌の構造を学びながら声のワークを実践しています。
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あわうたは天から地のエネルギーの流れ。つまり、空、風、火、水、土の
非物質から物質へのエネルギーシフトにより生ずるエレメント。そして地から天へのエネルギーの流れ。土、水、火、風、空の、物質から火物質へのエネルギーシフトとにより生ずるエレメント。それらのエネルギーの性質に
現象の変化変容のエネルギーを掛け合わせてできる48の組み合わせ=音霊の並びです。
彼女のコースでは構造を学びながら必要なワークを積み上げていくので
音ひとつひとつのエネルギーを体感として感じることができます。本を読むだけではわからなかった、あわうたの数学的な美と超自然的な効果にただただ驚愕。古代日本人、ただただ緻密で繊細で、とにかくすごい。
「天から地へのエネルギーはたくさんイメージがあるけれど
地から天への流れ、物質から非物質の流れとはなんだろう?」
振り付けを進める中で、イザナミのエネルギー=地から天のエネルギーの流れの再現が難しく感じ、あわ歌の表を見ながら感じていました。すると光の中で見えてくる景色がありました。
大地の中で芽吹く種。その芽を伸ばし、枝葉を伸ばし、天に向かって伸びていき、やがて光合成を通して太陽の力を栄養に変える。そしてこの世界に空気を提供する。植物が物質と非物質、物質を繋げる光合成という現象。すごく具体的で科学的な現象。美しい命の景色。
あわうたに象徴されるイザナミ(女性性)=地から天へのエネルギーは
小さな種の中に全て含まれている命の機能なのだと知った時、歌に込められた微細さと雄大なエネルギーに古代人の感覚の鋭さと表現力の深さを感じました。
同時に振り付けの難しさも。。。。
こんなに完璧な構造で成り立つ歌に振りをつけるなんて、そんなことできるのだろうか。。。。何かを損なってしまうのではないだろうか。
純粋なものを純粋に保ったまま、ダンスにする事ができるのだろうか?
「音霊」は微細さを微細なままに体現してくれているけれど「踊り」はその性質上、微細なものを微細に体現するためには「抽象化」する必要がある。
ただその抽象化の中にエゴが介入しないように、私自身を注意深く見つめる必要がある。振り付けをする際にあたりまえに行ってきた事が、アワウタという超純粋で完璧なメディスンソングの前ではなんだかとても難しいことのように思えてきました。。。
簡単に言うと「ただ構造を発見してびびった」というまだその段階のレポートですが、難航してお手上げだったものが、ちょっとでも進んだ事が嬉しかったので記事にさせていただきました。
この記事を書いていたことが笑えるくらい、スムーズに振り付けが進む日が来る予感はしています。笑
この作品はオーストラリアのバイロンベイで上演予定。ダンサー募集のお知らせもすると思うので、私がちゃんと振り付けできるように、見守っていてくださいね。