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夢中になることの真価:未来への不安を乗り越える方法

私たちは誰しも、自分の情熱を追求したいと思っています。しかし、その情熱を追いかけることに躊躇してしまうこともあります。なぜでしょうか?今回は、ある親子の会話から見えてきた、夢中になることの本当の価値と、それを妨げる要因について考えてみましょう。

息子との対話:未来への不安が現在を奪う瞬間

先日、17歳の息子と一緒にランチをしていた時のことです。高校2年生の彼は、プロゲーマーになることを目指していますが、その道筋に不安を感じているようでした。
息子の口から出てきた言葉は次のようなものでした:
「プロになれなかったら、どうしよう」 「海外に行きたいから、並行して英語の勉強の時間をもっととったほうがいいかな…」
これらの言葉を聞いて、私は息子に質問をしました。
「1番の理想は何?プロゲーマー?海外留学?」
息子は迷うことなく「断然、プロゲーマー」と答えました。しかし、ここで興味深いことが起こりました。

矛盾する行動の根源

息子の言葉を聞いていると、ある矛盾に気づきました。プロゲーマーになりたいという強い思いがあるのに、なぜ英語の勉強時間を増やすことを考えているのでしょうか。
この矛盾について尋ねると、息子は正直な気持ちを打ち明けてくれました:
「いや〜、怖いんだよね。それだけやって、プロになれなかったら。次に何をしていいかわからないじゃん。夢中になれる次が見つからなかったら、と思うと、怖いんだよ」
この言葉を聞いて、私は大きな違和感を覚えました。

夢中になることへの恐れ

息子の言葉を整理すると、次のようになります:

  1. プロゲーマーになれないことが怖い

  2. しかし、それ以上に夢中になれることが見つからなくなることが怖い

  3. だから、目の前に夢中になれることがあるのに、夢中で取り組まない

これは、私たちの多くが陥りがちな思考の罠を鮮明に表しています。未来への不安が、現在の行動を制限してしまうのです。

漫画の主人公から学ぶ生き方

この矛盾を指摘すると、息子は興味深い気づきを得ました:
「あっ、本当だ。それだ。おかしいね。俺が好きな漫画の主人公たちの共通点は結果ではなく、目の前のことを夢中でやってる。だから、好きなんだ。なんかスッキリした」
この気づきは、私たち大人にも重要な示唆を与えてくれます。

未来の不安vs現在の充実

息子との対話から、私たちが陥りがちな思考の罠が明らかになりました:

  1. 未来への不安が強すぎると、現在の行動が制限される

  2. 「次の夢中」を心配するあまり、目の前の「夢中」を逃してしまう

  3. 結果を恐れるあまり、プロセスを楽しめなくなる

これらの罠にはまると、私たちは本当にやりたいことを後回しにしてしまいがちです。では、どうすればこの罠から抜け出せるのでしょうか?

夢中になることの真の価値

夢中になることには、以下のような価値があります:

  1. 自己実現の喜び:自分の情熱を追求することで得られる充実感

  2. スキルの向上:夢中で取り組むことで、急速に能力が伸びる

  3. 新たな可能性の発見:一つのことに打ち込むことで、思わぬ才能や機会に出会える

  4. 人生の豊かさ:夢中になれる対象があること自体が、人生を豊かにする

これらの価値は、必ずしも「成功」や「結果」と直結するものではありません。しかし、人生を豊かにし、自己成長をもたらす重要な要素なのです。

未来への不安を乗り越える方法

では、どうすれば未来への不安を乗り越え、目の前のことに夢中になれるでしょうか?以下に、いくつかのアプローチを提案します:

  1. 現在に集中する習慣づけ

    • 毎日、短時間でも「今」に集中する時間を設ける

    • 瞑想やマインドフルネスの実践が効果的

  2. 小さな目標の設定

    • 大きな目標を小さな段階に分ける

    • 日々の小さな進歩を認識し、celebrate小さな成功を祝福する

  3. 「完璧」を求めすぎない

    • 失敗を学びの機会と捉える

    • プロセスを楽しむことに重点を置く

  4. 多様な興味を持つ

    • 主な目標以外にも、いくつかの興味分野を持つ

    • これにより、「次の夢中」への不安が軽減される

  5. コミュニティへの参加

    • 同じ志を持つ人々とつながる

    • 互いに励まし合い、支え合う関係を築く

結論:目の前の「夢中」を大切に

息子との会話から学んだ最も重要なことは、目の前にある「夢中になれること」の価値です。未来は不確実で、時に不安を感じるのは自然なことです。しかし、その不安のために現在の充実を犠牲にするのは、あまりにももったいありません。
あなたの人生を振り返ってみてください。未来のことを考えすぎて、本当はやりたい目の前のことを後回しにしていませんか?それは、本当にもったいないことかもしれません。
今日から、目の前にある「夢中になれること」に全力で取り組んでみませんか?それが、未来の不安を乗り越え、充実した人生を送る最も確実な方法かもしれません。
最後に、息子から言われた言葉を紹介して締めくくりたいと思います:
「お父さんって、普段、こういうことをやってるんだね。なんか、よくわかった気がする」
この言葉は、私たち大人が気づかないうちに、子供たちに大切なことを教えているという事実を思い出させてくれます。私たち自身が「夢中になること」の価値を体現することで、次世代にも重要なメッセージを伝えることができるのです。
今日から、あなたの「夢中」を大切にしてみませんか?思わぬ発見や成長が、あなたを待っているかもしれません。


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